October 31, 2005

半月分まとめてつれづれと‥

いつまでアイアンマンやってんねんと自らツッコミたくなるくらい更新してなくてごめんなさい。書きたい事はたくさんあるのだけれど、どうも日々の生活に追われていていかん。
なんだかんだでももう11月になろうとしている。こちらに来てもう1ヶ月を過ぎた。アイアンマンがあったり、授業もちょっと特別なワークショップが続いたので、ペースをなかなかつかめないままここまで来てしまったという感じ。

10月半ばに新しい家に引っ越して、そこでは日本人の人が何人か住んでいたりするので、みんなでポットラックパーティしたりもした。ポットラックというのは1品持ちよりという意味で、それぞれが必ず食事またはドリンクを1品もってこなくちゃいけないんだけどそのかわりに会費はいらないというとてもカジュアルなパーティ。みんなどんな料理をつくるのかな?っていう興味もあるし、開催する方もとてもラクなので、すごくいいシステムだなーと思う。
その時私は、タイのグリーンカレーを作ったんだけど、簡単な割にはなかなか好評だった。他にはアボカドトーフサラダとか(アボカドは近くで取り放題なので毎日食べられます)、クリームパスタ、生地からつくったピザ、ワカモーレ(トマトとアボカドのディップ)とチップス、ポテトパイ、デザートにバナナモチケーキなど、とてもたくさん、そして美味しいものが食べられてよかった〜。なんせ一人だと1品作ってテキトーに済ませてしまったりするのでこういうのがあると豪華でよい。しかもやっぱり日本人の料理はクチに合うし。

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夕陽が沈んだあとの空がものすごくキレイな日だった

みんなでモリモリ食べたあと、一人フラをやっている女の子が、CDにあわせてソロでフラを踊ってくれた。ケアリイレイチェルとなんとサザンの「真夏の果実」のフラ。日本語でフラを踊るなんて初めて見たんだけど、フラは基本的に歌とリンクした振り付けなので、歌詞が日本語だけになんかやっぱり言葉がダイレクトにココロに響いてくるし、彼女のフラがとても優しい感じだったのもあるけれど、ちょっと感動してうるっと来てしまった。

海にも少し近くなったので、ときどき泳ぎにも行く。今回もまたあまりハワイ島のイルカとは縁がないらしく、たまたま違うビーチに泳ぎに行ったら、いつも行く近くのツーステップにイルカがいた、みたいな感じでまだニアミスが続いている。カメにはよく会うけど。本当は毎日でも泳ぎに行きたいところなんだけど、なんだかんだで先週末も宿題やってるうちに時間がなくなってしまった。でも土曜の夜だけは、時々行くカフェでライブをやっていると聞いたので、友達を連れて行ってみることにした。アコースティックギター1本の弾き語り?ライブだったのだけど、テキサス出身の彼は歌がかなり上手だった。ギターもうまい。選曲もなかなかいい感じで、あまり期待せずに行ったけどかなり満足して帰って来た。
やっぱり生音はいいね〜なーんて言いながら。
(つれづれと続く)

学校の宿題は、スタディガイドという復習みたいな感じで書かせるものだとか、ドローイングといって、筋肉をトレーシングペーパーなどをつかって層にして、頭や顔の筋肉を全部網羅したり、カラーリングブックといって筋肉や神経の塗り絵をしたり、(なんかこうやって書くと楽しそうだな〜そうでもないんだけど(笑))、まあそんな感じでこまごまと各科目でそれぞれ出される。慣れればそれほど大変でもないんだけど、久しぶりの宿題提出とクイズという名の試験もあったりして、やることはなんだかんだでたくさんあるのだ。
日曜は宿題と復習をしてるうちに一日が終わってしまい、試験勉強がほとんどできないまま今日のクイズに挑んだら、まあこれが間違うこと間違うこと。。。がっくし。次、がんばろうっと。

今日はハロウィーン。みんな子供たちはすごい仮装をして「Trek or Treat?」と言って、いろんな家をまわってお菓子などをもらう楽しい日。今日は先生もハロウィーンチックなサングラスをかけたり、キネシオロジーの時間も、みんなで顔の筋肉をお互いの顔にマーカーで書きあったりしてちょっと楽しい一日だった。

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たまには楽しいこともないとね!

October 25, 2005

IRONMAN と Massageボランティア 〜マッサージ編〜

今年は8時間10分台でトップがゴール。プロアスリートは6時45分スタートだから3時過ぎ。もちろんその頃にバイクから帰ってきてランに移る人もいれば、まだまだバイクの途中の人も多い。なんせ最終ゴールは日が変わる午前0時。真っ暗になった道を一人で黙々と走る選手たち。そういう人たちは最初から蛍光のライトみたいなのを首などにつけて走ってるみたい。でもそうした選手が多いため、このレースは満月に一番近い土曜日に行われるのだそうだ。

3時過ぎからマッサージブースもスタンバイを始める。去年は夕方頃からスタートして結局夜中0時過ぎる頃までマッサージをした。今年はもうちょっとスゴイ筋肉を見てみたいっていうのもあって(笑)早めにスタンバイをする。夕方4時頃から選手が続々とマッサージブースへやってくる。ゴール後、必ずメディカルチェックを受けて、マッサージを受けていいというOKが出た人のみがマッサージを受けられるという仕組みになっているらしい。

レース後のマッサージというのは、特別な技術は基本的には何もいらなくて、ただ筋肉をリラックスさせる弱いタッチのものでいいらしい。レース後の筋肉は極端に酷使されているので、あまり強いマッサージは逆効果のよう。一人10分くらいで済ませるようにと言われてはいるんだけど、やっぱりなんだかんだで20分から30分くらいひとりに対してかけてしまう、、、マッサージさせてもらった人には記念にTシャツにサインをしてもらった。
レース後の精神状態というのはやっぱり基本的に普通じゃないらしく、いろんな人がいる。ものすごい饒舌になる人(エンドルフィン:興奮作用がある が出過ぎ?)、とか、寝てしまう人、隣の選手としゃべる人、などなど。 エスコートの人に抱きかかえられながら来るフラフラな人もいれば、寒い寒いといって銀色のシーツにくるまってる人もいる。

マッサージをしていたときちょっとした事件があった。
(つづく)

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ゴール手前の選手

私がケアしていた選手なんだけど、途中で足がつって痙攣を始めた。困ったときはドクターを呼んでメディカルチェックをしてもらってマッサージを中止してもいいんだけど、けいれんの場合は、とりあえずその場所を強く圧迫していれば収まることが多い。それはミーティングでも聞いてはいた。でも、実際に起こるとやっぱりすごい焦る。ど、どうしよう・・

しかも、足の痙攣が他の場所にもうつって止まらなくなってしまった。隣で見ていたセラピストのお兄さんが、コンプレッションするんだといって、私の代わりに選手のふくらはぎを強い力で圧迫し始めた。選手はもんのすごく痛そう。。。こんなに強くやらなきゃいけないの??と思いつつ経過をみる。
ある程度足がつったのは収まったけど、まだ足全体のけいれんは治まらない。ドキドキしながら経過を見る。15分ほどストレッチなどをしていただろうか、ようやく選手の状態がよくなってきた。

これは、体内のイオンが極端に汗などで流されて、電解質が足りなくなってしまったために起こるのだそうだ。だから「ゲータレード」を飲ませろと言って飲んでもらったりした。選手が受ける点滴なんかもそういう種類の栄養素が入ってるみたい。レースでは人間の体力の限界を超えて、もうわけのわかんない興奮物質が出まくった状態で、ココロとカラダがバラバラになって帰ってくるので、いろんな事が起こる。

ある選手は、エスコートのボランティアに抱きかかえられてマッサージの順番を待っていた。私は他の選手をマッサージしながら、ちらっと順番待ちのひとがどれくらいいるのかな?なんて思いながらその方向を見た。すると、その人は突然嘔吐しながらぐったり折れるように倒れたのだった。当然メディカルへ再度送り込まれたことはいうまでもない。

こういうのを見ると、マッサージひとつとっても、人のカラダを触るということがどれだけ責任のあることか、ということがよくわかる。自分の体調やメンタルヘルスもちゃんと整えないといけないってことも。
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マッサージ中です

結局、日本人の選手も含めて9名、時々休憩やゴールを見に行ったりしたけど、夜中のゴール前までマッサージを続けた。こちらも耐久レース、アイアンマンだ(笑)
でも、最後にやった選手がちょっとカッコよくて、しかもチップもくれたのでかなりご機嫌な終わり方だった。次の日のマッサージもどう?って営業すればよかったかなあ?(笑)

今年のアイアンマンは、全体的にゴール時間が早かったけど、最後の最後12時近くにゴールするひともやっぱりいて、またとても感動的だった。うーん本当に疲れたけど楽しかった!

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夜のゴールもステキです

October 24, 2005

IRONMAN とMassageボランティア 〜応援編〜

Tシャツの色が何色だったか、引っ張るだけ引っ張って約1週間ブログの更新もご無沙汰しておりました。その間、家の引越があったり、授業が本格的に始まりちょっといつもよりタイトなスケジュールだったこともあり、ながーい1週間でした。しかも風邪までひいてもーたし。でも授業は顔とクレニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)の理論と実習で、すごーい不思議で楽しかった。そのことはまた別の機会に書きます。

さて、前回よりのつづきです(笑)
朝11時前、マッサージを行うブースに行く。既に80台近くのテーブルが並べられていて圧巻。このテーブルたち、アイアンマンが終わったら一回使用ってことで安くで売りに出される。Earthliteというマッサージテーブル界のベンツ?(笑)みたいな、すごく作りがよくてナチュラルなもの。去年私はそれを買うために、朝8時過ぎに会場に行って、どのテーブルがいいか選んだのだった。値段はたぶん市価の6割くらい??しかも飛行機の手荷物で持ち帰ったから送料無料だからかなりお得。毎年やってるので興味のある人は来年のチャンスを待って交渉してみてください。トーマスっていうおじさま(実はアースライト社の社長)が電卓持って待ってます。

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テーブルセッティング中

受付を済ましてボランティアTシャツをゲット。今年は。。。水色でした!去年よりmuch betterかな?
その後、早々にバイクからランに移った人たちを応援しに道路沿いに移動する。2週間お世話になったマキコさん一家とともに、日本人を見つけては「がんばれ〜!!」と声をかけたり、ガンガン鐘みたいなものをならしたり、ホイッスルを鳴らしたり、甲子園で使うジェット風船みたいな長さの応援用風船?2個でバンバンたたいて音を出したり(そういう小道具はスポンサーが道でばらまいている)、とにかくアツく応援するのだ。

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選手の番号を次々と読み上げて応援するキッズたち。
お腹に書いてるのはおとーさんのゼッケンナンバー?

(つづきもどうぞ)

今年は、例年になく風があまり吹いていなく、みんなバイクのタイムがとても速い。ハワイ島のアイアンマンチャンピオンシップは、コナウィンドと呼ばれる風が最大の敵といわれていて、バイク180kmを制する者が全体を制すことが多いらしい。バイクは日本人が一番弱い部門でもあるので(筋肉量がモノをいう部分があるので、小柄な日本人はその分不利なんだそうだ)ハワイ島大会では日本人の成績があまり伸びない。
私も、一応ロードレーサーを持っているので何度かその道のごく一部分だけを走ったことがあるのだけれど、まったく何も遮るもののない太陽の下を、だらだらと続く坂のような坂でないような道というのは結構しんどいし、北に行けば行くほど海からの横風が強くなってきて、下りですらペダルをガンガン回さないと走ってくれないし、強風でハンドルウをとられたりバイクが飛ばされそうになったりもした。

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バイクが帰ってきました

しかしまあ、ラクだと言っても朝から3km泳いで、バイクで180km(東京からだと静岡まで行ける)走って、その後フルマラソンって。。。やっぱアイアンマン(鉄人)ですね、彼らは。なんかその日は1800人もそんな人がいるから、ちょっと頑張れば誰でもできそうな気がしてくるんだけど、やっぱしそれは錯覚というやつだ。
でも70歳で参加してる人とか、片足義足の人とか、いろんな方がおられます。その人たちのゴールシーンは、もう本当に割れんばかりの声援と拍手でものすごい感動をもらえる。どんな人がゴールしてもゴールシーンって本当に感動モノなんだけど。ゴール前からは家族と一緒に走ったり、子供を肩車してゴールする人なんかもいてなんか微笑ましい。

October 20, 2005

IRONMANとMassageボランティア 〜スイムスタート編

アイアンマンが終わって4日、もうすっかり日常に戻っています。ものすごいビッグイベントなんだけど、終わるとなんだかあっという間に思い出に変わる気がする。あまりにもいつものコナの風景と違うからかなあ?
そしてやっぱり土曜日まる一日、こちらも力を出し切って応援&ボランティアをするので、その後の学校生活が始まってしまうと、疲れもあってなかなか文章にまとめるのがめんどくさくなって難しい。たぶんそんな理由もあって去年は全然レポートしてないにちがいない。今年もこれ以上延ばしたら書くのめんどくさくなりそうなので、がんばって書きます。。。明日も8時半から夜の9時までクリニックと授業があるんだよ〜(泣)

アイアンマン当日、朝6時45分、プロアスリート(100人くらい?)のスタート、15分後、Ageグループ(一般選手:ほとんどがこのカテゴリー)がスタートする。私は前日から近くに住んでいる友達の家に泊まり込み、6時半頃にスタート地点であるキングカメハメハホテルの近くの水泳会場へ行く。早い人だと5時くらいからいい場所を取るためにスタンバイしてるみたい。朝はいつもそうだけど、その日は特にすばらしい青空と夜明けが見られた。雲がひとつもなくて、振り向くとフアラライの山がくっきりと見える。

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スイムスタートを見る観客たち

実況をしているアナウンサーがノリのいいトークで盛り上げる。ピストルとホラ貝みたいな笛での合図で1800人近くの人たちが次々と泳ぎ始めた。岸壁から見ていると結構遠くのほうがスタート地点なので、豆粒みたいになった選手たちが団体で水しぶきを上げて泳ぎだすのは圧巻。
スタートといっても、それだけ多くの人がいるとはっきりいって最後の人がスタートラインから泳ぎ始めるのって10分後ぐらい。それでも海の中では、足の引っ張り合いとか蹴り合いとか手で払ったりとか、選手同士の熾烈な位置争いみたいなのがあるらしい。

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豆粒みたいだけどみーんな選手なんです。まだスタート前でこれで全員じゃない

(つづきまーす)

早い人では45分くらいで2.8kmを泳ぎきって海から上がって来る。水泳の制限時間は確か2時間くらい。海から上がって来るとトランジッションエリア(スイムからバイクへの乗り継ぎ)へゾロゾロとやってきて、あらかじめスタンバイしてあった自転車を持って自転車スタート地点まで走り、そこから各自バイクへ乗り込んでスタートする。

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バイクスタート地点

ちょうどそのバイクスタート地点が運良くいい場所で見られたので、応援しながらそこで1時間近く選手を応援しつつ様子を見ていた。バイクにここで乗れと指示するボランティアとか、選手しか入れないエリアをガードするセキュリティボランティアとか、バイクの空気入れボランティアとか、まあありとあらゆるボランティアがいる。わたしたちマッサージチームも当然その一員で、各ボランティアチーム毎にもらえるTシャツの色が違う。
実は去年のマッサージチームのTシャツの色が、薄い黄色で大変評判が悪く、「いったい今年は何色なのか?」とコーディネーターのリンとピーターに問いただすも、わからないの一点張り。午前中はまだマッサージチームはやる事がないので(選手ゴール後にマッサージするので)受付は11時過ぎ。
近くにいるボランティアのTシャツの色は赤、濃いグリーン、白、水色、青、などで黄色がいない。ま、まさかまた同じ色なのでは??と不安な気持ちになる。

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アイアンマンゴール地点。8時間後、ここで数々の物語が生まれる

(ああ、このままのペースで書き続けるとアイアンマン終了まで何回シリーズになるのだろう。。。どうも文章が長くていかん‥ってことで次回へつづく)

October 13, 2005

アイアンマンウィーク

今週の土曜日にアイアンマンレースが行われる。アイアンマンとは、トライアスロンの中でも一番ハードで、非常にクレージーなレース。水泳4km、バイク180km、ラン42kmをつづけてやるのだ。人間の限界をきっと超えてるにちがいないと思われる。。。そのアイアンマンの世界大会なので、このレースに勝った人が世界一のチャンピオンになる。ハワイ島のレースに出るためには、世界各国で行われる予選大会でいい成績を収めないといけないらしく、トライアスロンをしている人にとっては、聖地のようなところ、それがハワイ島なのだ。

今週はそのアイアンマンウィークなので、学校もスポーツマッサージの授業とともに、コナの街へ降りてアイアンマンを主な対象として、スチューデントマッサージをスタート地点近くの会場で行うことになっている。4日間で10人にマッサージするのがノルマ。

スポーツマッサージというと、何か特別な技術があるのかと思うんだけど、そうではなくて、もともと私たちはカラダの部所ごとに各筋肉や腱、骨や靭帯など、特定部位に対するマッサージを習っているので、それを活かした上で、大会前などには筋肉を刺激するタイプのマッサージを、大会後などにはリラックスさせるタイプのマッサージを行うなど、そのタイミング、選手の状態によって変えていくものらしい。
アイアンマンは極限までカラダを鍛えているので、みなさん本当に筋肉の見本みたいな感じでとても面白い。背中の筋肉とかあり得ないところがすごい盛り上がって発達してたりして。
(つづきもあります)
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練習中?の選手たち


会場は芝生の上にテント張っただけの簡易会場なんだけど、目の前は海だし、そこからスイムの練習をしている選手たちや波音を聞くこともできるので、暑い時間帯でなければ結構快適。でも1日4人はやっぱり疲れたなあ〜。

コナの街もアイアンマン一色で、観光客もわんさかいるし、もちろん選手もたくさんいてみんな高そうなバイク(自転車)であちこち走り回ったりしてる。日本人もすごーくたくさん来ているらしく、いつもは高級ホテルに滞在してるかツアーで火山などに行ってしまうため、コナの街ではほとんど日本人観光客は見かけないんだけど、この時期だけは別。それにいろんな企業がブースを出したり臨時ショップなんかも出来たりして、お祭りムードが否が応でも盛り上がって来てワクワクする。
炎天下マッサージするのは結構キツいんだけど、この夏海の家でもやってたし、まあ慣れたもんといえば慣れたものだ。

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ゲータレードは大スポンサーなのです

アイアンマン当日は、スタートが朝7時で、マッサージの開始は午後から。でも、スタートゴール地点は朝7時過ぎには車が通行止めになってしまうので、結局それまでに車をどこかに停めないといけなくて、かなり早くからスタンバイする必要がある。マッサージのボランティアは、どのくらいその場所にいるかというのは各個人にまかされている。一番混むのは夕方6時から9時頃でその時間は100台くらいはあるマッサージテーブルが満杯で待ってる人もいるほどの混雑になる。100人が一度にマッサージしてる姿っていうのも壮観。なんせ、アイアンマン当日のマッサージボランティアは「世界で一番大きいマッサージチーム」だそう。うちの学校がコーディネートしてるんだけど、在校生、卒業生だけでなく、エントリーすればやりたいという人は誰でもできるのです。このマッサージのためにわざわざ日本から来る人もいるくらい。

朝からスタート見て、深夜12時過ぎまで続くレースで、選手だけでなく関係者、ボランティアも大変なんだけど、当日はもう興奮してわけがわからんままに一日が終わってるという感じ。選手だけで1800人、ボランティアはいろんな係を入れると5000人くらいいるんじゃないかと思われる。それくらい大規模で島全体でこのイベントを支えているのが、このレースの面白くていいところなんだろうなと思う。
当日まであと3日。うーん楽しみ!

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ここでマッサージをしています

October 07, 2005

テーマ本

ヒマってわけでもないんだろうけど、宿題をやる気にもならない一日。今週末は木曜午後から日曜までフリーなのでかなり長い気がする。試験勉強のこととかを考えるとやや焦りもあるけど、まあまだ来て1週間なんだしと思って、のんびりに徹することにした。
ここは夜が早いし真っ暗だし出て行くのも面倒だし、今は一人暮らしでものすごく静かだから(テレビはない家庭なのです)本を読んだり、なにか考え事をしたり、ブログを書いたり笑 するのにはもってこいの環境。

今回、何冊か新しく本を持ってきた。もともとそれほど読書家というほどでもないのだけれど、活字は好きでいつも何か読んでいる。ネットにしても、新聞雑誌にしても、日本語の文章に触れていないとやっぱりなんだか落ち着かないのだ。

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童話に出てくるみたいなツリーハウス

ここ数年、やたらと読んでいるのがよしもとばななの著作。「ばななん」というハンドルネームと彼女とは何の関係もないんだけど、今やネットの日記も欠かさず読んでいるほどの中毒者。以前からもちろんその名前は知っていたのだが、大ベストセラー作家だったにもかかわらずほとんど読んだことがなかった。それが2年ほど前から何かの拍子に彼女を知って、一冊読んでみたら、当時の私の心の琴線がガンガンと響きまくり、それから私の生活になくてはならない人となったのだった。

彼女のサイトにある日記を読んでいたら、またいろんなところでリンクしてて、そのうちどっかですれ違うんじゃないかっていう位。ハワイ島に興味を持ち始めた頃、彼女がハワイ島に行ってレポートしていたし、私の世田谷時代の家は彼女の家とかなり近所だったみたいで、彼女の日記に出てくる三茶にあるステキなカフェに何度か通ったりもした。
彼女の著作は、「キッチン」「TSUGUMI」のような古いものよりも、結婚して名前が全部ひらがなになってからの最近の作品のほうが私は好き。

その中でも一番好きだったのが「デッドエンドの思い出」という本で、前回の留学時、この本を大事に抱えてハワイに持っていき、何度も何度も読んだ。短編集なのだけど、その中でも本のタイトルになっている作品が一番私にはぐっと来る感じだった。この本を初めて読んだ頃は今思えば相当しんどい時期だったので、この作品にどれだけか救われた思いがした。悲しみで感受性が研ぎすまされていて、言葉のひとつひとつが心に突き刺さって。

そして去年の夏、ちょうど留学する直前に彼女の新刊が出た。それが、「海のふた」だった。

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初めて読んだとき、なんだか全然ピンとこなくて、正直「駄作じゃないの〜これは」と思った。さらっと読んでしまって感動もなくて、単に彼女の昔を懐かしむノスタルジーみたいなものだけじゃないのかな、なんて思ったりもした。なので、その本は実家に置いたままになっていた。
そして先月実家に帰ったとき、ふとまたこの本を手に取って読んでみた。すると、何故か今回は自分の心にものすごく響いてきたのだ。

この本は、彼女の第2の故郷ともいえる西伊豆の土肥という海のそばの町を舞台にした本で、美大を卒業したばかりで故郷に帰って小さなちいさなかき氷屋を始めた、がさつなまりちゃんと、傷ついた心を癒すためひと夏一緒に過ごすことになった、繊細なはじめちゃん(女)の、ひと夏のお話。
さびれていく町とそれを悲しみながらもその事実を認めて、でもできることから始めようとして、小さな、でも自分が理想とする好きなものしか置かないかき氷屋をはじめたまりちゃん。

夢をかなえることはとても地味な作業の連続っていうこととか、お金に関すること、夏の海が始まるときのわくわくした感じとか、最後に泳いで「海のふた」を閉めて夏を終えたこと。自分の故郷を愛するということ。もう線をガンガン引いて「ここ重要!」っていいたくなるようなフレーズの数々。
それは私がこの夏を海の近くで過ごしたから実感できたのかもしれない。今までの人生の中で一番海のそばにいた今年の夏。だからこの本は今の私にあるべきテーマ本なんだな、と思って、今回はこの本をもってきた。
好きなところを一文だけ引用しようと思ったらありすぎて困った。でも今は秋だから、この部分を引用しようと思う。

時々考える。
秋が深まっていく海は淋しくて、またはじめちゃんがやってくるのを私は待っている。
その淋しさは全然悪い淋しさじゃない。心の底の静かな水を、すうっと清めてくれるようなものだ。そして、その季節があるからこそ、夏の荒々しい力にかき回された全てがまた静かになることができる。あたたかいものやくるんでくれるようなもののよさがぐっとひきたって、自分もまた秋の一部にきれいに混じっていける。

私もハワイ島での勉強が終わったら、また秋谷に戻ってサロンをスタートさせる。自分の理想とするやり方を貫くことがどこまでできるのか、正直不安もあるけれど、この本を読むと、きっと私は間違ってないと強く思った。彼女の書く世界はあまりに美しすぎるとかきれいごと過ぎるとか言う人もいるかもしれないけれど、こんなおとぎ話のような世界、実はきっといろんなところでひっそりとほんとうに存在しているに違いない。

それに、今の私も、よく考えたらあり得ない話の連続だ。どうしても海のそばがよくて、ずっとハワイにいる頃から葉山か秋谷周辺に住みたいと考えていたら急に日本に帰ることになって。最初はもっとお気楽にソンをしないことばかり考えていたらなかなかうまくいかなくて。
でも、「やっぱりどうしてもここだ、こんなにも好きなんだからきっとこの気持ちは変わらない」と思って、リスクを承知で秋谷に住もうと決めたら、それまでなかなか進展しなかった家や仕事のことが、なんだかビックリするくらいするすると決まって、つても何もなかったのになんだかあっという間に近所に友達も出来て、ほんとうに出来過ぎた小説のよう。こんなことってあるんだな、と自分でも驚くほど。

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デッドエンドと夕陽

そしてまた秋が来てハワイ島にも来られた。心配していたビザの問題もイミグレも全くなんの問題もなくスルーして、授業が始まって、住むところもギリギリになって絶妙なタイミングで最高の条件で住まわせてもらえて。だからこれはきっとハワイ島に歓迎してもらえてるってことなのかな、なんて思う。でもこの島は、ときどきとんでもないところでどんでん返しをくらわすことだってある。それも何かの学びってことなんだろうけど。

これから先も、きっと何度もこの本を読み返すことになるだろう。そして繰り返し読んで、この本から、そして日本やハワイの海からたくさんの力をもらうんだろう。
ばななさんはハワイもかなり好きで、息子さんの名前も「マナ」くんっていうくらい。(ハワイ語でマナとは魂を表す大切な言葉)確か子供もハワイ島でできたと言っていたような‥(笑)ハワイを書くにはテーマが大きすぎて、今は書けないと彼女はどこかで書いていたけれど、フラも習っているみたいだし、いつかハワイを題材にした彼女の著作も読んでみたいな〜なんて思う。

October 05, 2005

スケジュールびっちり

3日間のポラリティワークショップが終わった。なかなか有意義な授業だった。ポラリティはチャクラとか陰陽とか、アーユルベーダ(インド医学)の考えが根底にあって、今回はそれを基に体系づけられた考え方とボディワークのベーシックな部分を習ったのだけれど、一番自分で自覚したのは「私は呼吸がとても浅くなっている」ということ。ワークではクライアントの呼吸と同調しながら行うものが多くて、自然と深呼吸を相手に促すことになるんだけど、自分がボディになっているとき、ときどき息をしていない!?ときがあって、すごくがんばって深呼吸しなくちゃいけなかったりして。

また、左手と右手で脈を測ったら、その強さが違っていたのだけれど、その違いが大きいと、交感神経/副交感神経のバランスが崩れていることを意味するらしい。私は左が弱くて右が強かったのだけれど、それは、交感神経が強くなりすぎていて、パワーが入り過ぎていて、落ち着かない状態、つまりもっと呼吸をしてそれらを出さなければならない状態らしいのだ。まだちょっと睡眠も不規則だし、まさに今の私じゃないか〜と、「なるほどなるほど」と納得。1日意識して呼吸して実習でワークも受けたら、だいぶ落ち着いてきたのか、最終日の今日、脈をみたら、だいぶバランスが取れてきたみたい。いや〜しかし人間のカラダって本当におもしろい。

この授業、ちょうど去年の今頃日本語クラスでもやっていたんだけど、そのときはあまり興味がなくて、クラスを取らなかった。スポーツマッサージの授業も熱が出て参加できず(過去ログ:2004.10アイアンマン風邪 参照)だったんだけど、まるで今年受けるのを知っていたかのようなタイミングのよさで、今回それらを全部受けることになったのだった。去年よりもたぶん今年受けたほうが、有意義で自分にとってプラスだったと思うので、きっとなんでもそういう風にうまいこといくようになってるんだな〜なんて思う。

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アロハサインと群がる魚たち

今は9時から5時の授業で、宿題もなくて、なんとなく楽勝気分が漂っているんだけど、今後の授業スケジュールを確認してみたら、アイアンマンが終わったあとは怒濤のスケジュールが私たちを待っていることに気づいた。来週はスポーツマッサージとその実習で、炎天下、1週間で10人の人にマッサージする事が義務づけられている。レースの日は朝7時スタートで夜中12時まで競技は続き、マッサージのボランティアはだいたい午後2時過ぎから深夜までずーっと続く。まあお祭りだから楽しいんだけど、結構ハードなんだよな〜これも。

そして、その後のハードさっていえば、日本の労働者並み、毎日ではないにせよ朝9時から夜9時までとか普通にあるし!残業食つけてくれとか言いたくなるよ(笑)。そんなに授業がつまってたらいつ宿題するねん!などと言いたくもなるスケジュール。例えばある1日、
9:00-12:00 キネシオロジーの授業
13:00-17:00 顎関節の理論と実習 
18:00-21:00 クリニック(2人のクライアントにマッサージをする)  

こういう感じで毎日がっつり進んでいくのだった。たーすーけーて〜
11月に入ると早々にMidTermExam(中間テスト)もあるし、併行してハワイのマッサージライセンスの試験対策もしなくちゃいけないのだった。うへ〜‥が、がんばります。

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まだ実はカメには会ってません。はやくあいたいな〜

October 03, 2005

授業初日

月曜日、秋学期が始まった。最初は本科ではなくて、いろんな講師の人が来られたりして様々なタイプのボディーワークを習う。今学期は、ポラリティ、スポーツマッサージ、メリディアンバランシング(経絡)があるんだけど、まあだいたいいつもそうだけど、習ってみるまでは、「はあ?」みたいな感じでいまいち何をやるのかすらよくわからない。日本ではなかなかまだなじみのない考えだったり、知らないことがたくさんあるし。
でも、今回本科の授業では「首と頭」を習うので、それとこのボディーワークには関連性がやっぱり少しあるみたいで、いつも授業を受けてみてはじめて、「なるほどなぁ〜」と思うことが多いのだ。
(つづきもあるよ)
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水面の裏側

ポラリティとは体内電極っていうのかなぁ?あまりまだよくわかってないけど、カラダには+と−、陰陽があって、そのバランスを整えていくという、まあエナジーワークの一種だと思えばいいのかな。まあそんなやつなんだけれども、朝9時開始のこの授業、起きたら昼の12時過ぎてました、はっはっは。
いやぁ夜中全然寝られなくてヤバいなあとは思ってたんだけど、これだけはっきり寝坊すると我ながらアッパレだわ〜。初日なのに。きっとたちの悪い時差ボケってやつなんだろうと思うけど‥。目覚まし1個じゃ足らないみたいだからこれからは日本の携帯とかラジカセのタイマーとか駆使して起きられるよう工夫しなければ。
クラスは5ヶ月も離れてるとメンバーはかなり入れ替わっているんだけど、数人懐かしい顔もいて、久しぶり〜!の挨拶を交わしつつ、昼からこっそり授業に参加する。

昨日からコナサイド、天気が悪くて朝からずっと曇り空か雨。せっかくのサンセットも今日はたぶん見られないだろう。雨はずーっと降るんじゃなくて、いきなりものすごい勢いでどしゃどしゃ降って来て数十分で止むことが多い。それが何度か繰り返される感じかな? 本当はコナは晴天率70%とかで雨が少ない地域なんだけど、学校があるキャプテンクックのあたりは、標高が少し高いこともあるし、去年からどうやら異常気象が続いていて、結構雨が多いらしい。私は去年からしかいないからそれしか知らないんだけど、今も涼しいから長袖を羽織っているし、ハワイといっても毎日南国ハワイアンって感じでもないんだよな〜実感としては。でもあくまでも靴はビーサンで!どんなに寒くとも!(笑)

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ビロードのようなオレンジ色の海

October 01, 2005

リハビリな日々

ハワイ島入りした日は、家のオーナーのティム&マキコさん夫妻+マナミちゃん(1歳半)、そしてこの家をご紹介してくださったKAOさんと「はじめまして」のご挨拶と家の引き継ぎなどでバタバタと慌ただしく夕方まで過ごす。飛行機の中であまり寝てなかったので、時差ボケというよりはとても眠い。10時過ぎにはバタンキュー状態で寝てしまう。
朝起きたらもう9時過ぎ。早起きして海にでも行こうと思ってたのに全然ダメじゃ〜ん。ここハワイ島は朝方に天気がいいということもあるのかみんなすごく早起きだ。仕事も8時〜4時ってパターンが多いし。ぐっすり寝たら時差ボケみたいなのは全然もうないみたい。

今まで各方面に預けていた自分の荷物を引き取りにいく。午後からはコナの町に引っ越した、マッサージスクールレベル1同期生のアサミちゃんちへ。彼女は私と一緒に勉強していた去年の秋、学校の卒業式に呼ばれてきていた彼と電撃的に出会い、あっちゅー間に結婚することになった人。当時は本当に私も彼女もいろいろ大変で、よくうちに来てご飯食べたりしながらうだうだと語り合ったものだ。
最初はちょっとおじゃまするだけのつもりだったのが、5ヶ月ぶりに会ったということもあり、お互いの積もり積もった話をしているうちに真夜中過ぎても話が終わらず結局お泊まりさせてもらうことに。
(つづきもどーぞ)

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どこを撮っても絵になる感じ?

そうして話しているうちに、なんとなく5ヶ月前までハワイ島にいた自分と、その後日本にいた自分と、今の私がなんとなくやっと同期してきたというか、しっくりしてきた気がした。
こちらに帰って来たら、車は前のままだし、携帯もすぐに復活、道は覚えているし、左ハンドルの車でウィンカーとワイパーを間違える事もなく運転していて、なんか5ヶ月日本にいたなんて幻だったんじゃないかという位にいきなりなじんでる自分がいた。
それがなんとなくすごく奇妙な感じもしていたんだけれど、彼女に日本にいたときの出来事などを報告しているうちに、だんだんと全部がつながってきたというか、やっぱり春に日本に戻って夏を日本で過ごし、そして秋にここに帰ってきたんだ、っていうこととその意味がおぼろげにわかってきたような気がした。たぶんきっとそのすべてに何か意味があるんだろうっていうことを。

この週末が終わればすぐに学校が始まる。教科書をもらいに行ったら、既に宿題リストが出ていて、相変わらずすごい量。今学期は解剖学は「神経系」と「筋系」、キネシオロジーは「首と頭」の筋肉を勉強する。とりあえず今週末は地道にカラーリングブックでもやるか!でも海にも行きます!
(カラーリングブック=カラダの組織や筋肉をヌリヌリと塗り絵するワークブック、かなり勉強になります)

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やっぱり海が青い!久しぶりに見ると感動するなぁ

ハワイ到着

関空21:00発NW16便。阪神がリーグ優勝したその日、ハワイへ向けて旅立った。
この飛行機はもともと貯まったマイルの復路だったこともあり、ずいぶん前から予約済み。ホノルルからハワイ島への便も2日前にネットで予約、購入済みで、旅行代理店など通さずとも簡単に飛行機の予約/発券ができるようになった恩恵を存分に受けている感じ。便利な世の中になったもんだ‥。
ホノルルからコナへの乗り継ぎも割とうまく取れて、なかなか幸先がよい。

直前になって、オアフ島で先日行われていた自転車イベント「ホノルルセンチュリーライド」(私は去年参加)に参加していたシンジくんが「ばななん」と書いた紙を持ってホノルル空港で出迎えてくれることに(笑)。彼は最近mixiで再会?した人で、なんでも私の屋久島の旅行記を読んで感動し、それが屋久島を含む東シナ海をぐるりとめぐる自転車旅をする彼の旅人生?のきっかけになったそう。そして最近ホノルルセンチュリーライド関連の話題で私の名前を発見し、「うぉ〜懐かしい!」ってことでメッセージをくださったのだった。
本当はホノルルで1泊するか、もしくはもう少しゆっくり滞在して食事でも一緒にしたかったんだけど、29日昼過ぎにどうしても家の引き継ぎなどでコナ入りしなくちゃいけなかったので、結局ほとんど時間がなく、しかも空港内ってチェックインしないとカフェすらなくて、そこらへんのベンチに腰掛けて少しだけ旅話などしてお別れ。そのためにわざわざワイキキから空港まで面白くない道を走ってきてくれてどうもありがとう!次回はまた東京で!>シンジくん

13:30コナ空港に到着。今度から同じクラスで勉強するちづちゃんが出迎えてくれる。
5ヶ月ぶりのハワイ島。なんだかものすごく久しぶりなんだけど、でもものすごくよく覚えているという不思議な感覚。「なんで私は今ここにいるのだろう?」なんて不思議な気持ちになってしまう。
でも預けていた愛しのボロ車、MAZDA323を受け取り車を走らせていると、なんだか5ヶ月離れていたことがウソみたいにしっくりなじんでいる気もしてきた。5ヶ月なんて、ハワイ島の時間にとってはきっとまばたきするくらいの時間でしかない。本当にまーったくなんにも変わっていないこの島。変わったのはガソリンの値段くらい?(1ガロン3.3ドル!一時期は4ドルしたらしい。ありえへん!!)
時折降るスコールのような雨、道ばたに落ちているリリコイ、分厚い雲の下から顔を出して海へと沈んだ素晴らしいサンセット。なにも変わらない。
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家のリビングから見えたwelcome sunset

また、ここでの生活が始まる。私にとってこの島は、やっぱり「修行」って感じがする。新しく出会う人たちも以前からの友達もたくさんいるけれど、私のここでの基本は、いつもひとりでカリカリ勉強してて、ときどき海に行くっていう日々なのかも。
ここにいると日本での日々がまるで幻だったかのように遠い。一色で過ごした喧噪の夏、去り行く夏を惜しむように楽しんだ秋谷での日々が、まるで映画のワンシーンのようにときどきフラッシュバックする。

日本という国は、四季がものすごくはっきりとあるということが、その最大の特徴なのかもしれないなと、ハワイに住んでみて思うようになった。都会ではそれほど季節感というものを感じなくなってはきているけれど、それでもやっぱり、春が来て、夏、秋、冬とドラマチックに風景が変わっていいく。人々の装いや気持ちもそれに影響を受けていて。夏に海に行って、秋にはお月見をして、紅葉を愛でて、雪を楽しむ。
そういうのって、常夏の国ハワイにいるとすごいことなんだなと思った。ハワイにももちろん季節はあるけれど、日本のそれほどドラマチックな変化はない。ずーっと夏なのはそれはそれでいいんだけれど、季節があるっていうのもやっぱり素晴らしいし、日本の自然って捨てたもんじゃないと、いろいろな国を旅して、大好きなハワイに住んでみて、やっぱりそういう風に思うようになった。

ところで、ハワイ島サウスコナ、ホナウナウ近くに今私は滞在していますが、このあたり、標高は400mくらいあるので、夜はすごく冷えます。たぶん20度くらい?わかってたけどやっぱり涼しい。そして朝はピーカン、昼から雲が出て来るのも特徴かな。そして去年に引き続き今年の夏も雨が多かったようで、学校にあるライチの木に実がなっていました。(去年まで一度も実がなったことなかったらしい)
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やっぱりコナはサンセットがいいなぁ〜