December 29, 2005

ヒロとマウナケアの星空その2

サドルロードを走る。レンタカーだと通行禁止とかいうところもあるそうだけれど、ヒロ方面からの道は舗装もしっかりしているしすごく快適。まわりは溶岩とその上に生えた草木が生えているだけで、まったく人家などはないただひたすらに続く道。全長170kmの道で、標高1600m以上の高地が延々と続く。最も高い鞍部は標高2000mくらいもあるそうだ。
走るにつれどんどん高度を上げていき、途中でマウナケア山へ続く道へ折れる。山頂までこの道が続いていく(!富士山より高いのに!)のだけど、途中2800mのところにあるオニヅカセンターまでは普通の乗用車でも行ける。そこから上は四駆でないと難しいし高山病にもなりやすい。

オニヅカセンターは、1986年に打ち上げ直後に爆発して全員が死亡したスペースシャトル「チャレンジャー号」のハワイ出身日系人宇宙飛行士の名前を採って名付けられた施設で、星空ウォッチングや高地順応のための休憩施設のこと。
そこからの景色も絶景。マウナケアの山頂はもとよりマウナロア、フアラライの3山の頂上が全部見えていて(昼から雲がかかる事が多いので夕方見られるなんてあまりないのだ)雲も少なく、空気は澄んでいて、さらにほぼ新月なので天体観測にも最高の日。

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マウナロア なだらかなので4000m級の山だとは思えない

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沈んで行く夕陽
センターのお兄さんに夕陽を見るにはここが最高といわれた小高い丘にのぼり、夕陽が沈むのを待つ。
太陽は海の彼方へゆっくりと姿を消していく。そしてすぐに訪れる暗闇の世界。
その後は着込めるだけ着込んで、センターの中でマウナケアの天体観測施設の歴史ビデオなどを見ながら星が出るのを待つ。ハワイ島マウナケアは、太平洋の真ん中にあるだけでなく標高が高く好天が多いということでいくつもの巨大望遠鏡が山頂近くに建てられている。
すばる望遠鏡という日本が誇る巨大望遠鏡もここにある。
(つづきもあります)

太陽が完全に沈んでから約1時間、すっかり辺りが暗くなった頃、外へ出てみた。
すごい。やっぱりすごいなあ〜。夏はよく天の川も見た事があったけど、冬の天の川って初めて見た気がする。山の上ギリギリのラインから全部星で埋め尽くされている。東からオリオン座が高く上ってきていて(日本でみるよりも天井近くにあるんだよね〜)西の空には金星、天頂近くには木星?が見えた。木のベンチに寝転んで空を見上げていると、やった!流れ星が。みんなで見えた見えないなどとわーきゃー言いながら寒さをこらえつつ星見を楽しんだ。

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時々天気のいい日はサウスコナのあたりでもとてもたくさんの星を見ることができるけれど、やっぱり高い場所で見る星空はなんとなく気迫が違うというか、星がとても近くにあるように思える。オニヅカセンターでは無料でいくつかの大きな望遠鏡で星や銀河?などを見せてくれたりするサービスもやっていて大変楽しめた。ツアーでないと山頂に行くのはちょっと大変のようだけれど、オニヅカセンターまでならたぶん誰でも行けるので機会がある人はゼヒオススメします。しかしその際はちゃんと月齢をチェックして新月近い日程になってるとよりよいかと思われます。月の明かりってこの島ではものすごく存在感があって、満月近いと夜もすごく明るくて月明かりで自分の影が地面にうつるのがわかるほど。なんとなく満月の日は動物たちも騒がしいし、人間もちょっとワサワサしてるし?(笑)、イルカもとても元気。

その後友人の家に押し掛けて泊まらせてもらう。一緒に卒業したクラスメイトなんだけど、ご両親が撮った卒業式のビデオや写真をDVDに焼いてプレゼントしてくれた。すごい感激。私のつたないスピーチも入ってて冷や汗ものなんだけど。。。でもいい記念だな。

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フラを踊ったみんなと"Hawaii Aloha"を歌う

次の日はホノカアという小さな町を散策してクリスタルやクッションカバーを購入したりして、そろそろ帰国&買い物モードに突入したばななんなのでありました。

Posted by bananan at December 29, 2005 08:51 PM | トラックバック