June 12, 2005

昔があって今がある

引っ越し(というほどの荷物ではないんだけど)の準備がまだ終わっていないのに、あちこちと出歩いている私。
大阪にいる間に、こちらで仲の良かった人たちに久しぶりに会う機会がわりとあった。といってもまだまだ高校時代の友人なんかは連絡もとれてないような状況ではあるけれど、数年ぶりに会うっていう人もいて、当時からするとすごい痩せてて別人のようになってた人や、あんまり変わってない人や、いろいろだった。考えてみると今は東京のほうがつきあいがある友人が多いのは確かだけど、大阪にいたときだってもちろん孤独だったというわけではなく。

今日、久しぶりに難波のでかい無印に買い物に行った。もうかなり昔のことになったから書いてしまうけど、以前私は大阪で無印の店長をしていた時代があり、それはまぁ結構なキャリアウーマンっていうか、バリバリと店長業をこなしていたのだった。流通業っていうのは人と同じ休みは取れないけど、意外と長い休みを取りやすいってのもあって、ガンガン働きながらも毎年数回アジアにバックパッカー旅しに行ったりしていたのだが。

(今日はちょっと長い。つづきは写真の下からどうぞ)
maunakea.jpg
晴れた日のマウナケア


そして今日たまたま店に入って、今やもう知ってる人もいないだろーなーとか思いつつ店内をうろうろしていると、知ってる人発見!おーびっくり。更に以前同じ店で部下としてやってくれていたスタッフも発見! すごくよく出来る子だったのでかーなーり厳しく仕事を教えた記憶があって、向こうも「わーっえーーっ」って感じで驚いていた。5年ぶりくらい?しかも、当時私が働いていた店には、まだ私が採用したスタッフが数人残っているらしいと聞いてさらにびっくり。それぞれがたぶん私という人間を覚えていてくれているんだなーって思うとすごく感慨深かったしうれしくなった。

無印ってのは直営店では社員というのがすごく少なくて私が働いていた当時160坪程度の店で最終的には社員は店長の私一人っていうこともあった位(涙)。だからパートや契約社員のスタッフががんばってくれないと店が維持できないので、それはもう挨拶の仕方から声のだし方から、品出しの仕方から、売り場の作り方まで、20代前半だった頃から店長として店を運営しつつ人を育てていたのだった。

最終的にからだを壊したのと、心身ともにプレッシャーのきついハードワークだったこともあって、退社したのだけれど、今思えばものすごくいい体験ができたと思う。あんな若さで年商何億もの店を運営するなんて普通できないし、今思えば自分はかなり小生意気な社員だったように思う。会社自体にも勢いがあって入社当時は西友の上に小さく本社があるような店頭公開もしてない会社だったのが、辞めるときには1部上場企業になってたしな〜。

よくも悪くも男女差別みたいなのもなかったし、(女子の方が優秀っていうのは会社もわかってたみたい)、当時は店があちこちにボコボコ出来てるわりに人がおらんって状態で、今よりももっと個人の裁量で店が運営できたっていうのもあって、本当にやりがいはあった。ありすぎぐらいあった。
今思えば、やっぱり必死だったなぁ。
店が大好きだから、売り上げも上げたいしいい店にしたいって気持ちが強かった。今ならあんなに店のことばかり考えて一日過ごしてない気がするし、いろんなことに余裕が持てるだろうと思う。それが若さってやつかもな、なんて思う私は年をとったということなのだろう。

でも、今まで過ごした年月があって今の私があるんだなーって、当たり前のことだけど、それを強く感じた。

当時のことはもうほとんど普段の生活の中で思い出すこともないほどなんだけど、これから個人でサロンを開いたりすることも、お店の運営と似ている。ていうか経営っていうことでいえばジャンルは違うけどほとんど同じだし。今は誰かを雇うとかそんなことは考えてもいないけれど、いつかそういうことがある場合は昔取った杵柄って感じで教育することもできるわけだし、スタッフ面接だってできるし。

その後勤めたIT関係の会社でも、某主婦雑誌のサイトオープンを企画段階から受け持って、サイト企画、運営、ディレクションなどをしたり、有名デパートのネットで商品開発企画ってのに携わって、バイヤーの人たちとあれこれ話をしながら、商品開発やサイト運営、なんてこともやった。いずれもかなり大きい仕事でプレッシャーも強かったけど、とても面白い仕事だった。
ここでは、今までやったことのない、いろんなディレクション、スケジューリングの仕方を学んだ。

その後カラダを壊したこともあり、あまりバリバリ系の仕事はやっていないし、今後もそれほどキャリアとか出世とかそういうのに興味があるわけじゃない。けれど、今までそうやって関わってきた仕事や人が全て、これからの私の仕事や人生につながってるんだなーと改めて思った。

今回の大阪滞在ではそれを再認識したのが一番大きな収穫だったのかもしれない。

Posted by bananan at June 12, 2005 12:40 AM | トラックバック
コメント

>ヨシムラさん
今はもうまったりしかできんなー
無理なんて全然できない。ちょっとハードなことすると
自覚するより先に体調不良になる。
ま、体調不良を自覚するっていうのは、無自覚よりは絶対いいと思うけどねー

ヨシムラ、よかったら今度まじでまっさーじしたげるよー
1回でどうこうなるものでもなさそうだけど(^^;

Posted by: ばななん at June 13, 2005 10:32 PM

カラダは大事だ。ワシは20代の無理が祟ってもぉあちこち来てる。カラダ以上に気持ちは大事だ。まぁ、まったりやれや。もぉ分かるだろ?

Posted by: ヨシムラさん at June 12, 2005 09:15 PM

あら神主さん、本名で登場ありがとうございます。

うーん、なんだか今思うと過酷な状況だったなーとは思いますけど、でも、楽しかったし好きだからできたんだろうなーとも思いますよ。好きでもないのに残業三昧とかだったら私はイヤだなーやってられん!って感じ。

休みもちゃんと取ってたし、on と off の切り替えさえちゃんと出来てれば楽しい職場だったような気がします。でも結局女の人は同期1人を除いて全員退職しちゃってるもんねー。まだまだ会社という組織の中で、今の状況だと女性が働き続けるっていうのはしんどいことが多いなーと思います。つーか男性だって働きすぎ!
みんなもっとゆっくりできないのかなー。

Posted by: ばななん at June 12, 2005 08:59 PM

七井です。

商売は競争が激しいからその辺が大変そうですね。

仕事で体を壊すほど仕事しないと生き残れない、皆そんな思いで仕事してるんですね。

Posted by: 七井正敏 at June 12, 2005 09:36 AM
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