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市場の屋台ははこんな感じ
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夕食の用意ができたようだ。
タムさんのおかあさんは、街で屋台を出している人のようで、たくさんの料理をつくってもてなしてくれた。しかも私たちが日本人で、タイの辛い料理が苦手かもしれないと辛いバージョンとそうでないものと、同じ料理でも2種類つくってくれていたりしたのだ。
涙が出そうになった。ほとんど通りがかりの者に過ぎない私たちをこんな風にもてなしてくれるなんて。
カニのタマゴ炒め、タイの焼きそば、フルーツなどなど食べきれないほどの料理を、家の庭にある石でできたテーブルと椅子に座ってみんなでいただいた。
フルーツもマンゴスチンやランブータンなどトロピカルフルーツがたくさん。まだ今は雨期に入っていないけど、これからがシーズンなのだとタムさんは言った。
おばあさんは英語はわからないようだったけれど、私たちがうまいうまいとバクバク平らげるのをみて、ニコニコしていた。やっぱり自分の作った郷土の料理をおいしいと言ってもらえるとうれしいものなのかなとふと思った。
おなかいっぱいになった私たちは、何もできないことが歯がゆかった。子供達と遊ぶことが私たちにできる精一杯のことなのであった。
夕食後もまだ明るい庭のまわりで、自転車に乗ったり、鬼ごっこをしたりした。大人達はそれを遠くで見ていた。ランパーンでの夜がこうして静かに更けていった。
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