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ランパーンのバスターミナルは、どうやら駅や市街から少し離れたところにあるらしかった。今日は金曜日、電車の中でタムさんは、金曜日は会社があるから夕方にならないと時間が出来ないと言っていたのを思い出した。
今時間は3時過ぎである。夕方までには少し間があるからゆっくり待っていることにした。

バスターミナルなんだから、とりあえず近くになにかカフェのようなものがあるだろうとあたりを見回す。
どうやらそれらしきものがあった。ガラス張りでなかなか涼しそうである。「じゃぁここに入ろうか」とガラス戸を開けた。

むわぁ〜とした熱気が私たちを襲った。
そこには熱帯植物園のような空気が流れていた。更に白いテーブルの上には食べ残しの汁らしき液体の上にハエがたかっていた。
店員は私たちをじぃーっと見ていた。
私たちはドアを開けたその手をまたそっと離した。

ハエはまだしも、冷房が効いていないことにかなりのショックをうけていた。とにかく暑いのだ。そこにじっとしているだけで汗がだらだらと出てくる。
空気が熱を帯びている感じである。
 

ランパーン行きのバスの中から外を見る
バスの中から外を見る

幸いなことにセブンイレブンがあった。
タイ国内でいったい幾つのセブンイレブンがあるのだろうかと思うくらいタイに土着しているコンビニである。
このときほど「開いててよかった!」と思ったことはない。
入ってすぐ気持ち悪いくらいよく効いている(つまりかなり寒い)冷房が私たちのご機嫌を直した。

アイスキャンデーを買い、更にジュース用の氷をくれないかとお願いして、コップに氷を入れてもらった。タイでは氷は生水をつかっているから食べちゃいかんと、どこかで聞いたことがあるが、この際無視である。きっとコンビニなら大丈夫だろうと信じて、軒先で氷をバリバリ食べたのであった。

ヒマなので日本の友達に絵はがきを書くことにした。
暑さで頭がもうろうとしてくる。
とにかくはがきにも「暑い」としか書くことができないのだ。
書いていても汗が吹き出てくるのだから感動すらしてしまう。

夕方近くになったのでタムさん家に電話を入れる。
出たのはどうやら英語が話せない人のようで、要領を得ない。そうしているうちに電話が切れてしまった。

なんだか悪い予感がする。
もしかして、ホントに来ると思っていず、この人たちホントに来ちゃったよーと困っていたりするのだろうか?
電話番号が違っていたりするのだろうか?このまま路頭に迷ってしまうのだろうか…

暑さのあまりお互いに機嫌も悪くなっている二人に険悪なムードさえ漂い始めた。
そろそろ日も傾き始めたそのとき、この旅最大のピンチを迎えていたばななんなのであった。
 

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