タイ北部 ’97春
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さて、このタイ旅行の中で、私は列車に乗ることをすごく楽しみにしていたのだった。昨日のうちにチケットの手配はすませてあったので安心である。今回の旅行は、今までの間何一つトラブルはない。順風満帆というやつである。
思っていたよりも蒸し暑いのは誤算だがアジアの旅にしてはびっくりするくらい順調に事が進んでいた。

ホアランポーン駅に行くのも、もうお茶の子さいさいという感じである。夕方、バスに乗り込み駅へと向かう。
駅周辺は中国系の人々の街のようで金行(銀行のこと)がたくさんあった。なんだかよくわからない部品とかを売っている店や雑多な雰囲気があって、ちょっとノスタルジックでもあった。

駅は天井が広く、ステンドグラスのようなものもあってヨーロッパの教会のようだというのは言い過ぎだろうが、わりと趣のある建物であった。売店の奥には食堂があり、美味しそうなカレーなんかが食べられるようになっていた。私はちょいと小腹がすいたので、そこでソーセージの唐揚げみたいな食べ物を食べた。ぴりりと辛く、美味しかった。

だいだい色の袈裟?を着た僧侶も何人か列車を待っていた。タイは僧侶の地位がすごく高いので、バスでも僧侶が乗ってきたら必ず譲らなければならないとかいう不問律があるらしい。

いろんな人がいる。がやがやとしたその雰囲気がなんとも駅らしくて、しばし駅のベンチでタイ製かっぱえびせんなどを食べつつボーっとしていた2人であった。
 

ホアランポーン駅の中
ホアランポーン駅の中

7:20pm発チェンマイ行き夜行列車の2等寝台に私たちは乗り込むことになっていた。この2等寝台は外国人に人気で、特にこのチェンマイ行きはなかなか席が取れないらしい。私たちが取れた席も2段ベッドの上段だった。寝台列車なんて日本でも乗ったことがないのでちょっとどきどきである。

7:00前になったので列車のホームに向かう。ホームと行っても改札があるわけでなし、なんだか開放的な駅である。20両位あるだろうか。思っていたよりも随分きれいな銀色の列車であった。

乗り込むとそこには向かいあわせになった普通の座席があった。上を見ると、ベッドらしきものがある。が、どうやってひっぱりだすのかよくわからない。どーやるのかなぁなんていっていると、どうやら係らしきおじさんが、あとでわしがやったるから気にせんでええってな顔でこちらを見ていたのであった。

7:20定刻に列車はチェンマイに向けて無事走り出した。
何のトラブルもない。アジアで、このバンコクという街でハプニングがないなんてすばらしい。旅の達人になった気分であった。

しかし、ちょっとだけ何かおもしろいことないかなぁ〜と、いつもと違う順調な旅路に飽きてきていたばななん御一行なのであった。

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