. 【ちょこっとばななん放浪記】タイ北部編 バス移動のコツ  
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バス移動のコツ
ホアランポーン駅からの移動手段として考えられるのは、バス、タクシー、トゥクトゥクと呼ばれる改造?タクシーなどがある。この中でもっとも経済的なのは、どこの国でもそうであろうが、バスである。

バンコクのバスは通称赤バス、青バスと呼ばれる、車体の色を称してそう呼んでいるエアコンなしのバスと、エアコンバスといわれる、字の通りエアコンの効いたバスとマイクロバスと言われる定員制のバス、ミニバスといわれる、字の通り少し小さいバスなどがあり、バリエーションも路線も料金もいろいろである。

他の公共交通機関がないのだから、バスが発達して当たり前という感じもするが、とにかくバス路線をいかにうまく使っていくかに、バンコクのビンボー旅行はかかっているのである。なんだかたいそうなことを言っているようであるが、まぁ私の個人的意見なので、そんなことないわいと思う人はそう思っておいてください。(笑)

ちなみにタクシーは初乗りが39バーツで、以後料金は時間、距離に応じて変化する。昔はメーターがなく、交渉してから乗り込まなければならず、観光客はボラれて当然といった趣だったそうだが、今はほとんどがメータータクシーになっているので、運転手がきっちりメーターを倒すのを確認すれば、バンコクのタクシーはとても便利で、安全、それなりに安価である。

トゥクトゥクと呼ばれるタイ特有の乗り物は、ダイハツのミゼットを改良して作った乗り物だといわれており、名物になっているタクシーだが、例外なく私たち観光客はボられるかまたは「ちょっと近くの店に寄らないか?」などと行きたくもない店につれていかれたりして、時間がかかって仕方がないので、あまり乗らない方がいいかもしれない。
 

タイのバス乗り継ぎ券
タイのバス乗り継ぎ券

さて、移動である。ガイドをみると、駅からはバスでエアコン29番が目的地サヤームスクエアに着くようになっているようであった。サヤームスクエアというのは繁華街の名前で、70〜80年代に繁盛した、商店街というか、お店の密集地帯の名前である。近くにはいろいろなショッピングセンターができており、タイ東急百貨店などもある。

何故そこを目指すかというと、もちろん、いろいろなところへ行きやすい交通の要所というのもあるのだが、「発音しやすい」というのも実は重要なポイントになるのである。

駅の西側にバスターミナルがあり、そこからいろいろなバスが発着している。私たちは、トゥクトゥクの客引き攻勢を交わし、目的の29番エアコンバスを待った。
何分か待っていると、バスがやってきた。意気揚々と乗り込む。

バスに乗り、しばらくすると、バスの切符切りのおねぇちゃんがやってくる。そう、タイはワンマンバスではないのだ。自動精算機などもない。少し長い円筒状の金属の筒をかちゃかちゃといわせながら、おねーちゃんはやってくる。その筒の中に、小銭と切符が入っているという仕組みだ。

エアコンバスと普通バスでは、同じ場所へ行くのでも料金が違う。また、バス停一つ一つに名前などないので、だいたいの場所を把握していないと、降りることができないのである。

そこで、「発音しやすい場所」の登場である。
タイでは、若い人ならばカタコトの英語が通用するが、なかなか通じないことも多い。そして、タイ語の発音というのはこれまたものすごく、難しいのだ。字も読めないし。

たとえば、ラチャダムリ通りというところのプラトゥーラム市場に行くとしよう。これを発音するのはものすごく大変なのだ。タイ語を少しでも知っている人でなければ、まず通じないような気がする。日本から持ってきている地図にはタイ語は載っていないことも多いので、書いて通じるということも難しい。

となるとやはり、タイ語化している英語の地名の場所が、もっとも通じやすい地名ということになる。
そういうわけで、私たちはそれから後も何度もこの「サヤームスクエア」という場所にお世話になるのであった。

バスの切符切りのおねーちゃんに、お金を渡す。そしてまず、「サヤームスクエア?」といって、このバスが本当にそこに行くのかを確認する。するとだいたい、「サヤームスクエア、カー(はい)」等と言ってくれるので(言ってくれないと困るのだが)、その後カタコトの英語とタイ語とジェスチャーで、「私たちはそこで降りたいので、着いたら合図をしてくれ」ということを伝えるのである。

そうこうしながら、バスは排ガスの中を走っていくのであった。
 

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