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夕食は、オープンテラスでギターのライブもやっている、ちょっと高級な感じのするレストランでお食事をすることにした。そこでは北方タイ料理を食べさせてくれるというので、またまた期待に胸ふくらませるばななん御一行なのであった。

夕方になると少し過ごしやすくなる。
過ごしやすくなる分、蚊も過ごしやすくなり、若干刺される。
オープンエアーのAntique houseという名のその店は、インテリアも落ち着いた感じでなかなかよろしい。
メニューを見ると、やはり毎日食べていたものよりかなり値が張るが、雰囲気代と思えばたいしたことはないであろう。
いくつか料理を注文し、ギターとタイ語の歌を聞きながら、明日の予定など話す。

そうするうちに、何故か小学生くらいの男の子や女の子が花や小さなアクセサリーを売りにきた。最初は意味がよくわからず、きょとんとしていた私たちであったが、ようやくわかってきた。そうか、ここは金持ちや観光客の来るレストランだから、こうして子供が商売しにくるのだ、と。

買ってあげたい気持ちがないわけではないが、一人に買うと他の子にもそうしたことをしなければいけなくなり、結局収集が付かなくなる。私たちは出来るだけ彼らの顔を見ないようにして、その後は最初からノーサンキューの意志を見せていたのであった。
 

チェンマイターペー門付近
チェンマイターペー門付近

北タイ料理は、なんだか日本の料理とよく似ていた。特にカレーは日本のあのジャガイモの入ったカレーとよく似ていて、ご飯と一緒に食べていると懐かしい気持ちになった。そういえば、カレン族など北部の少数民族の人たちの顔は、なんだか日本人の顔に似ていなくもない。ルーツが同じなのであろうか。

うまいうまい〜となんでもバリバリ食べて、かなりご機嫌になっている私たちのそばに、少女がやってきた。花を持っている。いらないいらないと手を振るのだが、少女は何か言いたそうな様子で向こうのテーブルの方を見る。
視線の先には、若いタイ人と40代くらいの欧米人の男性が食事をしており、どうやら私たちにあげるよと言ってくれているようなのであった。

うーむ。なるほど、そういう方法があるのか。
そんな小さな花も送られた私たちはうれしい。買った人は花はいらないが、タイの少女は買ってもらえてうれしい。
みんながたった10バーツのお金でハッピーになれるようなスマートな術を彼らは知っていたのであった。
こんな風にできる日本人って自分も含めてなかなかいないだろうなぁと深く考えさせられる出来事であった。

上機嫌の私たちは耳にその花をつけながら、チェンマイ名物ナイトマーケットへ繰り出したのであった。
 

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