きままで自由な旅というのは、もちろん何をしてもいいのだけれど、まずこれだけは最初にしておかなければならないということがある。それはその日の落ち着き先、つまり宿を決めることである。
まぁ世の中には野宿でもいいという人もいるだろうし、いろんな考えの人がいるだろうが、やっぱり重い荷物を背負ったまま歩き回るというのはつらいので、私たちはまず、今日泊まるところを決めようということに相成ったのであった。
いくら、いきあたりばったりが好きだとはいっても(言ってないか?)ガイドブックによる予習はちゃんとするほうなので、どの辺りの場所のどのくらいのランクのホテルに泊まるかというのは、なんとなく決めてあった。
バンコクのホテル事情はかなり良いといっていいだろうと思う。オリエンタルホテルに代表される超高級ホテルから、旅社、ゲストハウスと呼ばれる安価な宿まで、様々なタイプのものが、お好みにあわせて(値段にあわせて)選ぶことができる。
もちろん日本やその他の外国にもあてはまることではあるが、タイはその差が激しいというか、そんな気がする。
高級ホテル、たとえば先のオリエンタルホテルはツインで8000バーツくらいするし(日本円だと4万円かぁ)中級レベルのホテルでだいたい1000〜3000バーツくらいである。
ここまではほぼ日本の普通のホテルと同じ、バス、トイレ、テレビ、電話なんかがついているさほどびっくりするほどのことはないホテルである。
次に安い宿がホテルと呼ぶところ、ゲストハウスと呼ぶところ、いろいろであるが1000バーツ以下の宿である。
だいたいこういうところは、エアコンありの部屋となしの部屋で値段が違ってくる。エアコンなしの部屋ではファン(扇風機)ついているらしい。あとシャワーがお湯か水かでも値段が変わる。このあたりだとバスタブはないことが多いような気がする。
そしてその下が格安な宿、一泊300バーツ以下の宿になる。中華系のホテルの呼び方なのだそうだが旅社、という名前だったり、ゲストハウスといった名称になることが多い。
こういうところは、シャワー、トイレは共同のことが多い。また、窓がなかったり、ドミトリーだったり(相部屋のことね)、ちょっとセキュリティが心配だったりするが、安いことは安い。探せば一泊60バーツくらいから泊まれるらしい。
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