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バスターミナルから10分ほど走ったところにタムさん一家の家があった。タイの一般中流家庭というのがいったいどのくらいの家に住んでいるのかはまったくわからなかったけれど、この家がその水準をかなり上回っていることだけは確かなようであった。門があって中を子供用の自転車で走り回ることができる位の広さの庭があった。

どきどきのお宅訪問である。
ドアを開けると、いきなりリビングのような広い空間があった。靴は脱ぐようである。板張りの床を裸足で歩くと、すこしひんやりして気持ちがいい。日本だと冬場は寒くて…といったところであるが、タイは常夏なので、そんなことは考えなくても良い。
テレビが置いてあった。29型のパナソニックである。さすがである。うちのよりデカイ。うろうろと何でも興味深げに見る私たちを、楽しそうに見ながら案内してくれるタムさんであった。

タムさんの2人のやんちゃな息子たち
2人のやんちゃな息子たち

一番面白かったのは、台所である。
タイは外食の文化がかなり発達していて、3食全部外食ということも珍しくない。厳密に言うと、外食というよりは屋台で買ってきてそれを家に持ち込んで食べるということが多いようだ。街には屋台がたくさんでていて、それぞれ得意な料理をつくって売っている。それらを買ってきたほうが、自分でつくって食べるより割安のようである。

タイの家庭すべてがそうだとはもちろん言い切れるわけではないが、タム家においての台所、キッチンは屋外と部屋の中間位置になるのだろうか、板張りのフロアから地続きでタイルのフロアが続いており、そこから屋外へとつながっている、テラスのようなところにあったのだ。
簡単なシンクとどでかいプロパンガスのタンク、アルミでできた食料庫。これだけでキッチンなのであった。

冷蔵庫は、あるにはあるがあまり使っていない様子。腐りやすい故、あまり保存する習慣がないようである。だからよけい屋台などで食べるほうがいいのかもしれない。タム家にはキッチンとは別の2階に飲料などが入っている冷蔵庫があった。

タム家には中国系の優しげなダンナさんと、小学校4年と1年の男の子の4人が住んでいた。が、私たちが行ったときにはおばあちゃんと親戚の女の人と、近所の子供2人くらいが家にいて全員が我がモノ顔な感じであった。
気軽に人が出たり入ったりするのがタイの家庭の特徴なのかもしれない。

2階建てのその家の、クーラー付の客間、つまり一番ええ部屋に2人は泊めてもらえることになった。なんと、私たちのタイで今まで泊まったホテルよりも豪華な部屋である。なんてこったい。

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