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町を散策しようと、行き当たりばったりに歩き出す。
バンコクに比べるとまだ過ごしやすい。我慢できる暑さだ。日も照ってきてなかなかよい気分である。

なんかこの町はおもしろそうだ。
そう思ったのは、欧米人がやっているアンティークショップに入った時であった。籐で出来たソファや椅子、壺やカゴなんかがおいてある。値段はタイの人からみるとかなりのもんだと思うが、日本で買うことを考えると、めちゃくちゃ安い値段である。

北部の少数民族の人たちが作った服の店もあった。
色鮮やかな刺繍がしてあり、今の日本のアジアンな気分にぴったりである。
ほとんど東京の雑貨屋巡りをしている感覚になっていた。
そしてもちろんそこで、値切りまくって1着の服を買ったのであった。

目抜き通りに出る。なんとマクドナルドがある!どうもこの町欧米化がは著しいようである。観光地化というのもいろいろあって、特に欧米人好みの町と日本人好みの町とは、かなり違いがあるような気がする。

欧米化していくと、町にはハードロックカフェが出来る。もちろんぱちもん(ばったもん)も含めてのことであるが、そのような大音量でロックを流すカフェができるのだ。
もちろん、ここチェンマイにはハードロックカフェがあった。Tシャツも売っていた。ただそれが正規の店かどうかはかなりアヤシイと思われる。

そういう店は、昼はサテン、夜はバーになり、必ず誰かがそこにいて、うだうだうだうだと話しをしていたりする。
更にそれに拍車がかかると英語の映画やプロモーションビデオを流すようなカフェも出来る。オープンエアーで前を通ると結構うるさいのが特徴である。

そしてそういうところに日本人観光客はいない。というのは言い過ぎで、もしかしたらいるのかもしれないが、日本人とわからないくらい現地化しているか、隠れているかのどっちかであるので、とりあえず私にはわからない。
 

ものすごい量のとうがらし
ものすごい量のとうがらし

日本化していくと必ずわかる。
なぜなら看板に日本語が登場するからである。しかもかなりアヤシイ日本語で、「なんやそれー」と突っ込みたくなるものも多い。漢字、かな間違いも甚だしい。
レストランでも日本語メニューなるものが出てきて、そしてそれはかなりメニュー数を絞り込んであることが多い。同じセットしか食べない悲しき日本人の性を逆手にとられた商売をされるのである。

どちらに町は変化していくのか。
もちろん両方一気に変化していくところが多いのだが、どちらにしてもあまりに著しく町が変わっていくのは、あまりうれしいことではない。なぜなら私たちは「ここではないどこか」を探して旅に出ることが多いのだから。それなのにいきなり町で「やっすいでぇー」と言われたら、思わずズルッとこけてしまうではないか。

現地の人からするとどっちに転んでも儲かればいいのかもしれないが、古き良き町と旅人との関係はいつもそういうものかもしれないなぁと思う哀愁のばななんなのであった。
 

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