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アイコンタクトを取ったそのとき、二人の表情は「いっとけ!」と言っていたのはいうまでもない。象ならいつでも乗りに来られるが、タイ人のお宅訪問などそうそうできるものではないではないか!

それにもう一つ、この人たちは非常にお金持ちそうである。だから家も結構ひろいんではないか?そういうタイにおけるお金持ちさんとはどのくらいお金持ちさんなのかということを知りたいという野次馬根性よりも、タダで泊まれる!タダ飯が食べられる!という安易な気持ちがあったというのは事実であった。

もちろんタダよりこわいものはないという格言などそのときは全く思いもしていない2人である。人間は忘却する生き物なのだ。

そんなこんなで、住所と電話番号を聞き、2日後にチェンマイからバスで2時間程度行ったランパーンというところの彼女の家に行くことが決定した。

さぁ予定変更だ!
なんだかわくわくしてきた。
旅はハプニングがおもしろいのだ!予定調和なんてくそくらえという感じである。
だからといってわーい強盗にあちゃったよーというのは困るんだけど。

寝台の2階はちょっぴり狭く、泊まったことはないがカプセルホテルみたいであった。しかし寝るには充分快適である。
真新しいシーツを敷いて明日からの旅路を思いながら眠りについた寝台列車での夜であった。
 

流れる風景
流れる風景

朝、列車の停まる音で目が覚めた。
夜はもう明けているようだ。
ふと下の段の彼女たちを見ると、もう既に降りた後であった。
下段のベッドからは窓があり寝ころびながら外の風景を見ることができた。
朝の光が景色にフィルターをかけているようであった。
穏やかな田園風景が流れていく。

小さな駅のそばを列車が通ると朝市が開かれているのが見えた。朝5時すぎからすごい活気である。駅には野良犬もたくさんいた。これを郷愁といえばいいのか、この列車の中からみた朝の風景が今回見たタイの景色のなかで印象に残っている。
なんだか夢の中の景色みたいだったのだ。

そしてJRのローカル線無人駅みたいな感じのところをいくつも過ぎて列車はチェンマイへと近づいていった。

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