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駅から目的地サイアムスクエア(実はこうも呼んでいる。どっちやねんおい!)までは、案外近かった。およそ10分程度であろうか。マーブンクローンセンターというちょっと古めのショッピングセンターの前で、バスの切符切りのおねーちゃんに小突かれ、降りる。

空が暗くなってきていた。雨だ。
と思うと同時に、パラパラと雨音がしたかと思うと、それは急激な勢いで豪雨と化した。ザーっと降る熱帯地方の降り方であった。

実は、大阪を出るときも雨になりそうだったので、私はリュックの中の折り畳みガサとは別に1本350円也のビニールガサをリュックに突き刺していた。これがなんと大正解で、いちいち大荷物の中からえんやこらとひっくりかえして傘を探す必要もないし、濡れた傘もリュックに突き刺しておけば大丈夫、目印にもなるし、武器にも…ならないかもしれないが、目つぶし位には役立つだろう。更にこの傘、後々大活躍をすることになる。

まぁしかし、雨が降っては戦はできぬ。と都合の良い造語などを言いながら、おそらくすぐに小降りになるだろうと考え、まずは、タイのデパート見学と相成った。
まず、MBK(マーブンクローンセンター)とタイ東急デパート。この2つは実はつながっているショッピングセンターである。タイの原宿と称されるだけあって、若者が多い。格好もほとんど日本と変わらない。コギャルいっぱいという感じである。

タイの若者のファッションの特徴をあげるとすれば、まず、女の子があまりスカートをはいていないということが挙げられると思う。ほとんどがちょっとベルボ入ってる(注:裾がびろーんと広がっている)パンツとちょっと小さめのTシャツといったカッコなのである。

たまーにミニスカートとかショートパンツの子もいるけど、圧倒的にパンツの方が多い。世のミニスカート愛好家の人にはちょっとがっかりかもしれないが、私たちにとっては、そんなことはどうでもいいのであった。

あと、この暑さにもかかわらず、長袖でがんばっている子がいるのが驚きであった。おしゃれ道を極めるといった感じなのだろうか?うーむファッションとは忍耐とはよく言ったものである。

男の子は、どこの国でもそうかもしれないが、まだまだ野暮ったい子が多いという印象を受けた。顔はみんな熱帯系で濃かったけど。(笑)
 

雨上がりのバンコク
雨上がりのバンコク

MBKは、70〜80年代に一大ブームを起こしたファッションビルなのだそうだ。ということは、今は多少古めかしい印象を持たざるを得ない。古めかしいと言うより、タイの屋台がそのままビルの中に入ってしまったような、たとえて言うならば、アメ横の中にあるビルのような感じである。ごちゃごちゃとした小さい1坪ショップのような店が軒を連ねているのである。

ファッションの店だけでなく、金行(銀行ではない、金を売る中国系の人が主に経営する、金を売買したり、両替商を兼ねたお店)であるとか、携帯電話屋とかもある。ちなみに、タイでも今携帯大ブームである。家に電話をひくのには10年かかるといわれているらしい。携帯ならその場で買えるし、待たなくてもいいということで、タイでもあちこちで携帯電話で話している人に出会えるのである。

タイ東急のほうは日本の百貨店に近い。もともと経営がそうなのだからさもありなんという感じもするが。タイでも展開している日本のファッションブランドもあって、意外におもしろい。価格はそう安いというほどのものではない。タイの価格水準からいくと、かなり高いんじゃないかと思う。

ブラブラするのも疲れてきたので、ウエンディーズでジュースを飲む。アイスティを注文し、その甘さと最初から入っているレモンに少しがっかりつつ、氷まで食べながら、しばし、タイの若人について2人で語り合ったのであった。

館内は冷房がガンガンに効いているので、大変に涼しい。屋外の暑さのことをしばし忘れてしまうくらいに効いているので、長くいると反対に少し寒くなってくる。ちょっとカラダが冷えたかなぁという頃に、表のムシムシ地獄に出ると、少しは感覚が麻痺していいようにできている、と私は理解したが本当のところはわからない。

ともあれ、小一時間ほど後、外の様子をうかがってみる。
どうやらやはり雨は小降りになっているようであった。
ラマ一世通りという道路を挟んで反対側のホテル密集地帯を目指す。その中でいろいろまわってみて、いい感じのところに決めようということにしていたのであった。
 

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