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思い思いに過ごす旅人たち
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関空へ行く最終電車は早い。
23:30には関空に到着してしまう。
チェックインまで約4時間、離陸まで約6時間も前に到着してしまうのだ。私たちが乗っていた電車には、最初は他の駅で降りる人たちがたくさん乗っていたのであるが、だんだん空港に近づくにつれ乗客が少なくなっていき、とうとう最後には1車両貸し切り状態になっていたのであった。
23:30、人気のない空港に到着。
ここからが長いのだ。とりあえず夜を明かす場所を決定し、(私たちは1階到着ロビーのベンチに陣地をかまえた)腹が減っては戦はできぬとばかりに、来る前に買ってきておいた551の蓬莱のぶたまんを食したのであった。
そしてその後24時間営業のローソンへ2回も行ったり、友達に電話をしたり、しゃべったり寝たりしているとあっというまに3:40がやってきた。4時間待ちなど案外ちょろいもんである。
ここでおもしろかったのは、出国審査も免税品販売もすべて時間指定だということであった。この時間にチェックインする人たちはざっと見ただけだが20人程度であったし、わざわざその人たちのために売店を開けるというのが関西魂といったところであろうか。しかも結構オヤジたちは買い物をしていてそれがまたニッポンジンしてるじゃぁないか。
5:40AM、乗り込んだTG775便はガラガラやから寝転がれるのではないかという期待を裏切り、ロサンゼルスからバンコクに向かう人たちでほぼ満席状態であった。そう、これはLA→大阪→バンコクという便だったのである。
アメリカからバンコクに向かう人々にとってこの深夜の大阪着はもんのすごくうっとうしいだろうなと思う。なぜなら一度機内清掃の為にいったん航空機から降りなければならないからである。夜中の3時に(しかも時差ボケありで)別に来たくもない日本に来て、コーヒーを飲もうと思ったらバカ高くておぉクレージーってなもんではないだろうかと密かに想像するが、本当にそう思ってる人がいるかどうかは知る由もない。
全席禁煙のその航空機の一番後ろが私たちが指定されていた座席であった。乗り込むとすぐに眠気がおそってきた。速攻で寝た。気がつくと朝食が運ばれてきており、夢見心地でそれを食べる。確かオムレツなどのコンチネンタルだったと思うがあまり覚えてはいない。
そしてあっというまの6時間弱のフライトを終えて、午前9時(時差は2時間なので日本時間だと午前11時)タイはバンコク国際空港に到着したのであった。
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