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バスに乗ってランパーンへ
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そのバスはほぼ満席であった。
後ろの席が空いていたのでそこに陣取ることにする。私たち以外はおそらくタイ人ばかりで、地元民の足がわりなのだなぁということがわかる。だからといって私たちがそれほどじろじろ見られるということもなく、バスは出発した。
バスの中で、少し話しをしていると、近くの男の人がじっと見ている。軽く挨拶をすると、日本語が少しできる人で、私たちに興味を持ったようであった。共通言語の英語で少し世間話をする。
彼は、チェンマイからバスで6時間くらいかかる町まで週末はいつも帰っているのだと言った。今日は金曜日だからこれから田舎に帰るということらしい。タイでは結構普通のことなのだそうだ。日本でもないわけではないだろうが、毎週大阪で働いている人が、バスで6時間かけてたとえば長野県まで帰るという人はやはりそう多くはないであろう。
交通事情のあまりよくないタイで、そういった人がたくさんいるという話は、私にとっては意外にも思えた話であった。
道路はもちろんちゃんとしたアスファルトである。幹線道路であろう道なのだが車はそれほど多くはない。
途中、象のトレーニングキャンプの前を通る。おぉーここに入れば象に乗れるのか?ちょっと行ってみたいなぁーと思ったが、バスは非情にもさっさと通り過ぎていったのであった。
程なくしてバスはランパーンのバス停に到着した。 |