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有馬温泉
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私たちが目指したマッサージ屋は「有馬温泉」という名前であった。ちゃんと漢字で書いてある。日本ウケをねらったのか、オーナーが関西人なのかは知る由もない。まぁよく考えれば、宝塚のカラカラテルメだってローマの人が聞いたらびっくりなのだろうから、あまりタイ人だけを責めるわけにもいかないであろう。
「有馬温泉」の料金システムは明瞭会計で、2時間300バーツ、後払い制であった。なかなかわかりやすくて良い。しかも日本語で「いらっしゃいませ」と言われたし、実際お客はほとんどが日本人であった。ビジネスマンらしき人々がたくさんいた。そう、ここは日本人御用達の「タニヤ通り」 の近くにあるのだ。タニヤ通りには、接待用?のカラオケスナックやいわゆる日本の水商売系のお店がずらりと並んでいる通りなのであった。
マッサージを受けているときはカーテンで区切られているので、他人の顔などはわからないのであるが、実は、このときカーテン越しに聞こえる声が、うちの会社の社長と人事部長の声にめちゃめちゃ似ていて、「ホンマに社長やったらどうするぅ?」と冗談ぽく言いながら、ちょっとビビっていたばななん御一行なのであった。何も悪いことしてないのにびびるとは、なんと小市民な私たちであろうか。
店の中に入ると、受付らしいものがあった。そして、周りにピンクのユニフォーム?を着たマッサージ師のおねーちゃんまたはおばちゃんがたくさんいた。だいたいにおいて女性のようである。
マッサージ師の人に部屋に入るよういわれる。どんなところだろうか?ちょっとどきどきものの2人であった。
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