タイ北部'97春
タイへ行く。行くことにする深夜空港の過ごし方
アジアの洗礼
ホアランポーン駅
バンコクホテル事情
バス移動のコツ
タイの原宿で休憩中
ソイの不思議
カオサンの幻想
食事初心者の行方
有馬温泉(1)
有馬温泉(2)
眠らない街でわたしたちは眠る
エアコンルームの正体
パンピーなわたしたち>
いざ、チェンマイへ
寝台夜行列車
一期一会
計画変更
チェンマイ到着
ソンテウに乗って
至福の時間
欧米化する街、日本化
する街
ぶらり散歩
スマートなやり方
ナイトマーケット
ランパーン行きのバス
天国のようなセブン
イレブン
最後のチャンス
お家見学会
おばあちゃんのおもてなし馬車に乗って

豪華ホテル?
食器探し
ウィークエンドマーケット
帰国
一期一会
夕食も終え、4人用の向かい合った座席を2人で占領して、しばしのんびりした時間を過ごす。外は夜なので様子がよく見えないが、あまり街灯らしきものはみられない。バンコク以外はほとんど大きな都市がないタイだからかもしれないし、単に山間を走っているのかもしれない。

しかし2人で座席を占領しているといっても、今日の2等寝台は下段が満席で上段しか空いていなかったのである。必ず誰か下段で眠る人がいるはずである。通路をはさんで向かい側が該当の人たちであろうか。

向かい側に座っている人と近くにいる人たちはどうやら家族連れのようであった。タイ語で話しをしている。
タイ人でこの車両に乗ろうという人たちは、おそらくいわゆるお金持ちの人が多いとおもわれる。この寝台と普通座席にどれくらい金額に差があるのかしらないが、いわゆるぎゅーぎゅー詰めでエアコンもない車両というイメージからはかけ離れた、乗り心地の良い寝台だから、値段もかなりの差があるに違いない。

2人でそんな話をしていると、ベッドメイキングの時間がやってきた。例のおじさんが、端から順番に座席の上に隠してある寝台をがばっと開いて、マットとシーツを素早く敷いて、用意をするのである。下段の今座っている座席は折り畳み式のようになっていて、座席を平らにしたあと背もたれのところに、これまた隠してあるマットをぞろぞろっと敷いて、ベッドに早変わりさせるのだ。

大したシステムである。
もしかしたら日本もそういう風にできているのかもしれないが、日本で寝台列車に乗ったことがないのでよくわからないのだった。
 

列車の中の食事
列車の中の食事

ベッドメイクをしている間、座っている人たちはその場所を一旦離れなければならない。そうして少し立ったり座ったりをしていると、近くにいた若いおかあさんらしき人が話しかけてきた。英語でだったか日本語でだったかは忘れたが、とにかく日本の方ですか?と声を掛けてきたのだった。

なんとその人は、家族で日本に旅行に行っていて帰ってきたところであった。その人の子供らしき小学3〜4年の男の子と、母親と親戚とで日本に観光旅行に行っていたというのだ。なるほどこれで東急ハンズの紙袋の謎が解けた。
一家全員といろいろ英語日本語ジェスチャーでいろいろ話しをした。

写真も見せてもらった。横浜ランドマークタワーだとか箱根、東京ディズニーランドなどが写っていた。外国人観光客というのはこういうところを見るのだなぁ、日本という国はいったいどんな国に見えるのだろうか?などと考えてなんだか妙な気分になってしまったのであった。

サボテンが好きなおばあちゃんや、息子の男の子と遊んだりしているうちに、これからどこへ行くのか?といわれた。チェンマイに行くのだと答えると、わたしのうちはチェンマイに行く途中にある街にあるから、一度遊びに来いというではないか。

私たちはそこですかさずアイコンタクトをとった。
「どうする?いっとく?」
しかしそんな軽はずみな行動をしても良いのか?この人たちは口だけ社交辞令でそういっているのではないのか??
うーむ。
しばし顔を見合わせて考える2人であった。

次のページへGo!
18/36
 
ホーム 旅行記目次へ 旅行写真集 カブ旅行記 掲示板