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FAQ2
シュノーケル
午前11時40分、旅行村に到着。最初から最後までほとんど人はいず、なんとなくはるか遠くの世界に行っていたような気がしていたのだが、よく考えればたかだか3時間程度の運動なのであった。

さて、しかしそうはいってもお腹はすくのだ。おひるごはんの時間である!
旅行村入口まで帰ってきた私たちはとりあえず食料を調達するべく、行きは5分帰りは15分という坂を下って、栗尾バス停近くのよろず屋に行くことにした。新鮮な牛乳とパンを購入しようとしたのだが、牛乳は売りきれであった。

というよりまだ今日の分は夕方にならないと入ってこないのだそうだ。毎日私が乗ってきたフェリーで物資が運ばれているのだ。島なんだしわかってはいたはずだけれど、毎日コンビニの嵐のようなところで暮らしてる私にとってはそれが新鮮でもあり、しかし今現在とても困るという状況でもあった。

気をとりなおしてパンを購入。(もちろん昨日入荷のパンである)旅行村に帰ってまたスパゲティをつくってそれと一緒に食べよう!とご飯のことを思ってニヤニヤしつつ坂を上がるのであった。

いつもの場所に帰ると、今日はOFFだとか言う数人がボーッとしていた。とても天気がよいのでその人たちと午後からはシュノーケルをすることにした。
 
山男のはずの全国制覇ライダーは、屋久島に来て海はいいぞーという周りの声に誘われて「やるしかない!」と意気込み、シュノーケルセットの安い方から数えて2番目という大贅沢品を購入し、海に潜ってヤミツキになってしまったといういわくつきの珊瑚礁が、旅行村のそばにあるのである。(長い前置きだなおい)

屋久島には海もあれば山もあり、どちらもひけをとらないくらいすばらしいというのが魅力になっているのだと思う。どちらかというと屋久杉をはじめ山岳の良さが有名だけれど、栗尾の浜は日本国内の魚が一カ所で一番多く観察されたところでもあるのだ。亜熱帯の魚もそうでないのもわんさかいるのである。

ただダイビングはそうさかんではないらしい。少し波が荒いからなのかちょっと難しめのところが多いらしい。ダイビングサービスをやっているのは屋久島で3軒くらいだったと思う。

シュノーケルばななん
シュノーケルばななん

昼食後 いよいよシュノーケリング開始である。テントからあるいて数分のところに潮だまりになっていてサンゴもみられるという格好のシュノーケリングの場所があるというのでそこに行くことにする。

海がきらきらしている。
「うーんこれが太平洋なんだなー」とつぶやくと、となりでだれかが「東シナ海だよ」とつぶやいた。人の感動を踏みにじるやつだなと思ったが、当たっていそうなのでなんとも反論しかねるではないか。とほほな私である。

シュノーケルをするときに絶対使おうと思って持ってきていたものがあった。使い捨てカメラの水中用のやつである。あ、使い捨てって言ったらいけないんだったか?
ともあれそれで水中写真をとるのを実はすごーく楽しみにしていたのであった。

ダイビング雑誌なんかをパラパラみているとめちゃめちゃきれいな写真が掲載されていてきれいな海さえあれば私にもちょっとはできるんじゃないか?と考えていたのだ。

とりあえずカメラを首からぶら下げて海に入る。岩の潮だまりに入るからなんだかお風呂に入るみたいである。えいっと顔をつけて水の中を見る。

おーっいるいるー 小さいが熱帯魚が泳ぎ回っているではないか。こういうときに知識がないから熱帯魚とか青い魚ーとかしかいえないのがくやしい。
よぉーしシャッタチャーンス!とばかりにカメラを水中に沈ませる。しかし、ファインダーをのぞくのがめちゃめちゃ難しいのだ。いったん自分が潜ってからカメラを構えるのができそうでできない。しかもなんかそうこうしているうちにおさかなくんたちが危険を察してかどこかへ消えてしまうのだ。

おっきれいな魚だ!と思ってカメラの準備をするともうすでにその魚の姿は影も形もないのであった。仕方なく自分のシュノーケルしている写真を人に撮ってもらったりして、お茶を濁した。

ためしにほかの人にも挑戦してもらったが、やはりみんな「難しいねー」といってカメラを返し、素人が水中の決定的瞬間を撮る!といったことは不可能だと悟ったのであった。

水は結構冷たかった。ちょっと入っていると少し寒くなるので岩の上で日光浴をして体を温め、また暑くなってきたら海に入るといったことをしていた。
すこし慣れてくるともう少し深い海に入りたくなるものでちょっとだけ沖のほうへでてみることにした。顔だけつけて水中を見ていると、すっと横切る青いものがいた。

ん?なんやあれ?とよくみてみると、なんとでっかい魚だったのだ!全長80cm位はあろうかというような大魚である。
しかもなんだかナポレオンフィッシュにとても似ている。えーーこんなところにいるのか?もう一度確認しようとするともうすでに逃げ足はやく姿はなかった。もう一度みたい!あれはなんだ!と再度今度はすこし潜ってみたもののやっぱりいない。

ふと顔をあげると岩場から少し離れてしまっていた。
早く戻ろうと思い、泳ぎ始めるがなかなかたどりつかない。岩まではほんの1mくらいなのに全然近づかないのだ。しかもそういうときに限ってだれも自分の方を向いていない。
よしもうちょっと気合いを入れて泳ごう!とした瞬間履いていたひもでぐるぐる巻きにしたビーチサンダルが脱げてしまってパニックになってしまった。

ああーーーたすけてくれぃーー
という言葉がここまででているのに声にならない。

うーむもはやこれまでか…などと絶望の淵に陥る間際、一緒にシュノーケリングしていた一人が私の浮いたビーチサンダルに気づいて、さらに私が流されかけてるのに気づき、引っ張って助けてくれたのであった。
ありがたや〜、まさに命の恩人である。はて?しかしそれがいったい誰だったかはもうすっかり忘れてしまったばななんなのであった。

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