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プロローグ
黄色と青のおニューのMTB・プジョーくん。 
全ては5年ぶりにこの新しいMTBを買ったときから始まっていたような気がする。
そうなのだ。ぼろぼろに使い込んだ、思い出深い前のMTBはもう卒業して何 か新しいことをしよう! と、そう思い立ったときからきっとこの旅行はもう始まってい たのだ。
どこいこっかなぁ…と地図をペラペラめくる。
私の友達で日本全県制覇まであと2県というやつがいて、負けてる自分がなんか悔しく、今までに行ったことがないとこへ行ったろやないかい!と決意する。


ヤクスギの切り株

で、何で屋久島やねん!って言われても困るが、まぁ何となく果ての島みたいなところへ行きたくなったというのが理由であろう。なんとなく世界自然遺産に指定といわわれててすごそうだったし。沖縄とかだとミーハーちっくだし大人の一人旅には浪漫が必要でみーちゃんはーちゃんのいるようなところでは駄目なのだ!となんだかよくわからない思い込みで行き先が決定されたのであった。ちなみに後で聞くとその友人は屋久島にも行ったことがあったということであった。おーのーなんてこったい。

屋久島は鹿児島から南へジェット船で2時間半、フェリーだと4時間ほどかかるところにある島で、一周105kmの円に近い形をしててその中に九州最高峰:標高1935mの山がそびえ立っているという、何か聞いただけでもすごそうな島である。
となりには種子島がある。聞いただけだが種子島は結構都会らしい。ジーンズU○Aとか靴流通センターとか、大手?流通業が進出しているらしいのだ。さすがロケットとばしてるだけのことはある。しかしそのおとなりさんの屋久島は、とっても自然豊かな素晴らしい島だ。ということが、ガイドブックにさかんに書いてあった。
とにかくそういうことでMTBを持って屋久島に行ったらん会が結成された。会員1名ぽっきり。友達もそれとなく誘ってはみたけれど、ゆっくりのんびり1週間もわたしにつきあったろって奴はなかなかおらず、私もまぁそう血眼になって探したわけでもないので、会員数は増えないままに出発日が近づいていったのであった。

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