出航時刻を10分も過ぎた頃,、ようやく船は何の前触れもなく出航した。人も少しだけだが船室に入ってきた。この第二屋久島丸、就航してから何年になるのかわからないが、かなり年期が入っていることは確かであった。幸い揺れはさほどでもなかった。しかし、とりあえず酔ったら最悪なので眠ろうと思い、毛布で口を押さえて眠りについたのであった。
午後6時、屋久島宮之浦港着。長い一日であった。これから目指す宿まではどれくらいかかるのかはわからなかった。フェリー発着場になんかあるだろうとタカをくくっていたのだ。が、もう既に閉まっていた。だれもいやしない。さーてどうしよっかなぁ〜と考えていると、様子を見ていたらしいおにーちゃんが、これまた親切にもどこに行くんだ?とか聞いてきて、更に宿の人と話をし、くわしく道順をおしえてくれた。にーちゃんは屋久島出身らしい。鹿児島ではたらいててちょうど帰ってきたところだと聞いてもいないが教えてくれた。
鹿児島の人は親切だ。というより、自転車持ってふらーと旅してるおねーちゃんというのがやはり珍しいんだろうなぁなどと思う。どうも大学生とかに見られるらしく、よけいなんか大丈夫かなあのねーちゃんとか思われてるんかなぁとも思ったりする。日本でこれなら、大学生の時同じようにニュージーランドにMTB持って旅行したときなんて現地人にサイコーに子どもだと思われてたんだろうなぁ いやぁまいったなぁははは。と笑ってごまかしたりするばななんであった。
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