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宮崎−鹿児島
暑いっ!!まだ朝早いというのにいきなり汗がだぁだぁでてくる。そしてあんなに確認したはずの道順もよくわからなくなってしまい、途中でじもてぃの方にお聞きすることになってしまった。しかし、とっても親切に教えていただいたので、私は今かなり宮崎の印象がよいのである。
 
こうしてたった1人出会っただけの印象がその土地の印象になってしまうことってあるけど、ある人が大阪に来て、たまたま道を聞いた人が、べたべたの関西弁でドスの効いた声で笑えない冗談なんかを交えながら親切に道を教えたりする人だったら、その人はいったい大阪にどういう印象をもってしまうんだろうかと、今ふと疑問に思った。

が、そんなことはどうでもいいのだった、宮崎の話だ。(笑)
約20分で宮崎駅に着く。やたらときれいな駅だ。パームツリーなんてあったりして南国情緒も醸し出している。どうでもいいがやたらと韓国人観光客が多い。駅のコンビニにもハングルで何やら書いてある。どうもシーガイアが韓国人の格好のリゾートになってるのであろう。よく考えてみれば、福岡からプサンまでのフェリーが出てるくらいだから、大阪から屋久島くんだりまで行くよりよっぽど近いような気もする。

駅でこれからの予定を確認する。宮崎から鹿児島までは青春18きっぷで普通列車を乗り継いで行き、鹿児島発屋久島行きのフェリーに乗る予定であった。 
しかーし、ローカル線をあなどってはいけない。1時間に1本も列車がないのだ。駅についたのは9時前だったのに次の列車が10:48発なのである。そしてさらに鹿児島に到着するのはフェリーの出発30分前というギリギリの時刻なのであった。

ここで特急に乗るか普通を乗り継ぐがうだうだ悩んでしまった。そしてなんと悩んでいるうちに特急きりしま3号が出ていってしまったので、結局否応なしに宮崎―都城、都城―西鹿児島行きの2本の快速&普通列車で鹿児島まで向かうことになってしまったのであった。

再度、フェリーの時刻を確認する。14:00鹿児島港発。よしよしまぁいけるだろう…などと思いつつ時刻表をよく見ると14:00のとなりに車両のみと書いてあるではないか!!うちは自転車があるけどあれは車両になるのかぁ?それとも自転車じゃダメなのか??

私の中を衝撃が走り、フェリー会社に連絡するも電話が繋がらない。あせる。非常に焦る。そのフェリーの出航後に屋久島へ向かう船はないのだ。うひょ〜と思いながらもとる手段は何も無く、とにかく鹿児島に向かうしかもう道はないのであった。

都城行き普通電車
都城行き普通列車

フェリーの便が確定せず、かなり焦りを感じつつ、駅のホームに向かう。やはりいくら軽いMTBとはいえ、袋に入れて肩からかけてかついで階段を上ると結構肩にずしんと重みを感じる。よいしょよいしょと心の中でかけ声かけながら移動する。

ホームに着くと2両編成のこじんまりとした車両が私を待っていた。当然中はガラガラ。どこにこのチャリを置いたらいいのかなぁなどと思いつつホームで佇んでいると、その列車に乗り込むはずであろう車掌のにーちゃんが物珍しそうに私の輪行袋を見ていた。目が合ったのでとりあえずニコリとしたら、「それ、自転車ですか?」と話しかけてきたので、「そうですよ」と返事をし、その後少し世間話をした。

この「それ自転車〜」の質問が飛ぶと必ず次に聞かれるのが「折り畳み式なんですか?」と「重いんじゃないですか?」の2つなのだが、この3点セット+「え〜大阪からわざわざ持ってきたの?すごいねぇ」の4つの会話でとりあえずどんな人でも話をするきっかけになるというのはなかなかすごいと思っている。今回の旅行でこの会話をすくなくとも5人以上としたと思う。いやいや便利な世の中になったものですね〜ってちがうか。

ところで、JRの規則によると、列車への自転車持ち込みは大型荷物ということで携行品手回り切符というのを購入しなければならないという規則があって、私の場合も1回あたり260円ほどするその切符を持っていないといけないのだが、その私の乗る列車の車掌のにーちゃんは、その規則を知らないようで、なんのおとがめもなかった。結構駅員の人とか知らない人多いんだよね〜。で、逆に規則通り払ってくださいとかいわれたらちょっとむっとかしたりして。 

そんなこんなで、10:48宮崎発都城行普通列車に乗り込んだ私は、その日2度目の食事をとった。パンを買い込んでそれを食べたのだが、何せ両手が空くするためにリュックにスーパーの袋をくくりつけてぶら下げているもんだから大変ビンボーくさい旅人風であったのだろうと思われる。まぁしかしそんなことはまさに、気にしたら負けやの世界であった。

都城駅に到着し、2分の待ち合わせで次の快速に乗り継ぐ。2分の合間に屋久島行きのフェリーの会社へ電話をするが、つながらない。別の高速船の予約センターに問い合わせるがフェリーのことはわからないと冷たい返事。くぅ(; ;)と、そこでタイムアウト、次の列車に乗り込む時間になってしまった。結局何も解決しないまま、わかっていることは、フェリーの出発時刻ギリギリにしかこの列車が到着しないということだけであった。やはり人生一か八かである。今は亡きやっさんも常々そう言っていたものだ。う〜ん深いぜ木村一八(笑)。

13:23鹿児島駅到着。鹿児島港まで車で5分と書いてあり、自転車で行くことも考えたが、万が一迷ったときのことを考えて、駅からタクシーに乗ることにした。タクの運ちゃんはなかなかいい人で、港の一番船に近いところまで車をもっていってくれたのであった。が、しかし、そこで、私は衝撃の事実を知るのであった。

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