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ヤクスギランド
山あいの急なカーブが続く狭い一本道を40分ほど上って、ようやくヤクスギランドに到着した。
小雨が降っていた。せっかくココまで来たんだからと、傘もささずに歩きだそうとすると、入り口にいたおばちゃんが「傘貸すよー」と言うではないか。へー貸し傘なんてすごい気が利いてるねーなどと話をしながらふと差し出された傘を見ると、それは単なる忘れ物の傘であった。だが、有り難いことには変わりはないので借りて歩き出すことにした。

ヤクスギランドの正式名称は屋久島自然休養林というもので、標高1000m〜1300mの地点にある、屋久島の原生林を容易に見ることができるというところなのであった。なんとなくテーマパークのような名前だが、そんなミーハーなものはこの島には似合わない。あくまでも硬派な屋久島なのである。ヤクスギランドにはいくつかの釣り橋と遊歩道があってきちんと整備されている、はずであった。 

が、しかしここにも落とし穴があったのである。一昨日の台風で橋がおちて通れない場所があるというではないか。ここには脚力にあわせて30分コースから120分コースまであるのだが、その橋が通れないとなるとほとんど30分コースのところ位しかまわれないのであった。なんでも今日やっとその橋のたもとまで人がなんとか行けるようになったとかで、これまた復旧はまだまだ先のようであった。

気を取り直して、とりあえず行けるところまで行こうと歩き出した。小雨のせいで薄く霧がかかってなんとなく幻想的でもあった。白いベールをかぶった屋久杉たちはずっとずっと昔からここで生きてたんだよなぁーと思ったりもした。
 

紀元杉
紀元杉

結構すたこらと歩いたので、女にしてはなかなかやるなと同行のチャリダーは思ったらしい。なんとなく旅先で出会う人というのは印象深いものだが、今回の旅で本当によかったなと思うのは、多分ひとりだったからこそ出会えた人たちがいたってことであった。この旅を計画していた段階では、もっとひとりきりでセンチメンタルになっちゃうような旅になるんじゃないかなんて思っていたが、それはとんでもない誤解であった。ばななんは結構だれでも仲良くやってしまう人なのであった。しかし、知り合いになった人たちが圧倒的に男の人だったというのは、やはり私がオッサンのオーラを出してるからなのであろうか?誰か違うと言ってくれーとほほ。

樹齢約3000年といわれている紀元杉を見る。やはりでかい。根の回りが13.5mあるらしい。どーだといわんばかりにそれはそびえたっていた。下の方なんて幹なのか根なのかよくわからない状態になってしまっている。中国は4000年の歴史だが、それにも匹敵するような年の杉なんだなぁと思って見ると、さらにしみじみなんだかすごい杉であった。

木なんて見て何がそんなにえーねん、と実は思ってたりもしていたのであったが、森の中に入ると心がすーっとするようなそんな感じがした。空気も全然違うし、やっぱりなんか森っていいなぁと思いながら、結局1時間程中を歩いていたのであった。

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