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ウミガメ見物
午後11時。ウミガメを見に行く時間が来た。夜遅くにならないとあまり浜に上がってこないらしい。ちょっとした音や光にも敏感に反応するので静かになった深夜がウミガメにとっては好都合らしいのだ。
 
少し着込んで浜へ向かう。光がキライなウミガメのために懐中電灯すらあまり使えない。足下だけを照らしながら慎重に歩く。

いた!ウミガメが上陸して穴を掘っている。息を呑んで見つめる。ガサッガサッっと大きな音を立てながら深く穴を掘っていっている。自分の目の前にいる。ライトもない中で確認するのが難しいけれど、明らかにすぐ近くにいるのがわかったのだった。

しかし 少しすると音がしなくなった。失敗したのだろうか?とすると今度は自分の方に向かって音が進んで来るではないか。およよよっと後ずさりをしながら目を凝らしてみるとどうやら穴を掘る場所がわるかったらしくまた一から掘る場所を探しなおしているようであった。長期戦のようである。こちらも覚悟して浜辺に流れ着いた杉の丸太を枕に寝転がって産卵を待つことにした。
 

キャンプ場に集う人々
キャンプ場に集う人々 

ふと空を見上げると、空が真っ白だった。いや、そう見えるくらい星がでていたのだ。とにかくものすごい星の数だ。本当に気持ち悪くなるくらいに星がまたたいていた。天の川なんて当たり前のようにでているし、ずっとみていると流れ星も頻繁にあった。このくらい流れてると1回くらい3回お願い事ができるくらい長い流星もあるんじゃないかなぁなんて思いながら、ずっと、ずっと夜空を眺めていたのだった。
 
しばしロマンに浸っている私を目覚めさせたのはとなりにいた調理師のにーちゃんであった。
突然彼は「いやーすごいっすねー自分の隣にカメいるんすよカメ」と叫んだのであった。
確かにそれはそうなのだが思わずあんたカメ見にここにいてるんちゃうんかい〜とまたもや心の中で突っ込んでしまった。

けれどもまさか私もこんな風に自由にしかも自分の隣で浦島太郎が乗れそうな大きなカメがのそのそ歩いている姿を見られるなんて予想だにしていなかったのは本当のことで、確かにすごいことだよなぁ〜と素直に思い直したのであった。

結局その日は1匹だけしか上陸せず、2時まで粘ったけれどカメは遂に産卵することができなかったので、あきらめて寝ることにした。かの豪邸での睡眠である。テントに入ると速攻で眠りに落ちた。風の音がすこし気になったが、そう思っている間に眠りにおちてしまった。
こうして今日も長い1日を終えたのであった。
 

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