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大川の滝
なんと目を覚ましたのは午前5時すぎであった。やはりテントの中とはいえ、日が上ると目が覚めてしまうものなのだろうか?いつもならまるで考えられないような爽やかさで朝を迎えたばななんなのであった。

さて今日はどうしようかなぁと考えながら、朝食の準備にとりかかる。メニューはスパゲティカルボナーラとスープだ。なかなかに朝から豪勢である。といってももちろんレトルトなのだが…。

しかしスパゲティというのはアウトドア料理にはとても便利な食材だ。炭水化物なので腹持ちは良いし、重くないので携帯しやすいし、ソースもレトルトとか粉末ものとかがあってしかも美味しいんだから言うことなしである。とまぁ、ここまでほめても別に日本スパゲティ協会などから表彰することはないのであろうが(笑)。

朝食をとっている間に、昨日の仲間たちが続々と集まってくる。縄文杉を見に行く者、海へ行く者と各自の予定を過ごす準備をするのだ。私はというと、やはりここはMTBに乗らねばならないなぁ思ったのであった。屋久島1周の旅のもくろみはもろくも崩れさったが、全然乗らないのもシャクである。

もうひとりMTBを持ってきていたヤクスギランドに一緒にいったチャリダーと、西部林道という道を通って、道路滑落現場を見に行こうではないかということになった。彼は屋久島到着初日に道路通行止めというのを知らずに、また知ったあとでも自転車を担いでいけばなんとかなるんじゃないかと思い、反対側からMTBで滑落現場まで行っているらしい。なので、今日反対周りに滑落現場までいくとまさに屋久島1周を実現することになる。少々うらやましかったが、根性なしな私には、それをするのはたぶん無理だろうというのもわかっていたのだった。
 

大川の滝 実物はもっとでかい
大川の滝 

午前8時30分、青少年自然村出発。快晴である。朝の日差しがやわらかく心地良い。
2台のMTBは快調に西部林道を走っていく。5kmほど先に大川の滝(おおこのたきと読む)という南九州最大という落差の滝があるので、とにかくまずはそこをめざす。途中であとから出発したらしいバイク乗りのにーちゃんがクラクションを鳴らしながら通り過ぎていった。しかし我々のMTBはゆっくりのんびり走っていたのだった。もしかすると一緒に走っていたチャリダーはあまりの遅さにイライラしてたかもしれないが。

道路が通行止めになっているので、走っている車が全然いない。まさに専用道のように快適な道であった。海は深い青色をしていた。とても静かで、ただペダルのシャーシャーという音だけが人工的な音であった。

ほどなくして、大川の滝に到着する。さすがにとても大きい滝であった。カメラに全部を納めようとしてもなかなかアングルが決められないくらいだった。あーでもないこーでもないとカメラをかまえていると、一眼レフと三脚をもってきていたチャリダーは、むむっこいつなかなかやるなと秘かに思っていたようであった。

滝の近くで湧き水をくみ、再度出発である。海もすぐそばを通っている西部林道は、滝を過ぎるとだんだんとカーブが多くなり傾斜がきつくなってきた。最初は軽く話などしながらペダルをこいでいたのだが、だんだんと無口になり顔には大粒の汗が光り、しまいにはあまりの暑さに、マラソン選手よろしく体に水をかける有り様であった。

前にこともなげにMTBを走らせている人がいるので、なんだか自分だけがひーひーいっているようで、なさけなや〜という気持ちでいっぱいになった。あまりに坂がきついと、どんなにギアを軽くしても前に進んでくれず、遂にMTBをおりて歩いてしまうところさえあったので申し訳なさはなおさらのことである。が、仕方がない。日頃の鍛錬がここにでるのだなぁと少し反省しつつ、のろりのろりと目的地へ向かっていったのであった。
 

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