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屋久島のお天気体験

次の日、7月22日(月)起床はAM8時であった。もしかすると屋久島において畳のきれいな部屋で寝るのもこれが最後かもしれないと思ってゆっくりとしていた。今日の晩からはテント生活なのである。テントで寝るのはわりと慣れているほうであるが、ひとりで泊まるのは初めての経験なので多少不安もあった。ガサガサッとかいう風の音で眠れなかったりしたらやだなーなんて考えるとここは少し寝ダメしておく必要性があったのである。

今日の予定は未定である。すべてはにわか運転手のK大生の心次第であった。朝少し用事が
あるかもしれないと(土方のバイトだったが)彼は言っていたのだが、朝起きてみるとそれもキャンセルになったので1日あいているけどどうしようか、と言ってくれた。一応私が行くキャンプ場方面に知り合いがいるので、そこに寄りながら車で1時間程かかる目的地まで連れていってくれるということになった。

こうして宿のおすそわけの朝御飯をいただきながら、(材料費のみ300円)今日の予定を決めていったのであった。ついでにいうとそのご飯もK大生が善意でつくったもので、ひじきの煮物とかなんか凝ったやつであった。しかしそういう何でもできる親切な彼も恋人はいないらしい。うーんマメさが裏目に出るタイプなのだろうか。

そんなことはどうでもいいのだった。さて出発である。屋久島に来てまだ2kmしか走っていないそのMTBをいきなりまたバラして車に詰め込む。天気は快晴。風はまだ少しだけひんやりとしていたけれど、やわらかな朝の太陽が少しずつ上ってきてだんだん夏に変化していくのがわかる、そんな朝であった。

ヤクスギになるまであと何年?
ヤクスギになるまで何年?

海沿いを走ると思っていた屋久島をぐるりとまわる道路は、海を一瞬見せては消え、見せては消えが続くアップダウンのある道であった。屋久島空港を通過する。空港とは言っても小型のコミューター機が往来する程度の空港なので、外国の小さな空港のようにいきなり滑走路が見えていた。

突然雨が降りだした。え?なんで?さっきバリバリ晴れてたやーんと言っているうちにものすごい雨が降ってきた。降ってきたというより空から雨が打ちつけられたと言った方が的確かもというようなものすごい雨であった。気がつけばシャーシャーとワイパーを忙しく左右に振りながら必死で前を見ながらの運転になっていた。
 
ところが5分も走らないうちに雨は小降りになってきたどころか、路面さえまったく濡れていないところに出てきてしまった。ははは今のはいったいなんやってんやろ?などと笑いながら車を走らせていると、またすごい豪雨に見舞われた。しかしまたすぐに晴れているところへ出るのだ。40分くらいの間にこの模様が数回繰り返された。これはまさに、もうドリフもびっくりという位すごいセット変更であった。
 
どうしてそのようなことが起こったのか。理由は簡単、ここが屋久島だからである。
とこれでは説明にならないのでもう少しだけ解説すると、屋久島は亜熱帯から亜寒帯までの自然を凝縮した島といわれている。なぜなら東西28km,南北24km、周囲132kmの円形に近い島で、そこに九州最高峰の宮之浦岳(標高1935m)を始めとする標高1500m級の山々がつらなるという、ほとんど平地のないようなせり上がった島なので、当然気候が上と下でものすごく変化するのだ。暖かい海風が高い山に当たって雲の発生も当然多い。そんなわけで屋久島は日本一の降水量を誇る島でもあった。

と知ってたとはいえすごい天候の変化であった。車で移動しているので雲よりも早く走り過ぎているみたいだった。結局1日で15回位天候が変わった。ホンマせわしないなぁ…屋久島!ちょっとはおちつかんかい!と心の中でツッコミをいれるばななんであった。

そして更に雨が降ったときMTBどうするねんという予想を全くしていなかった自分を深く責めるとともに、いい人がいてくれてよかったぁとここでもまた他人の親切を頂戴していることに感謝していたのであった。うーんこんときこの天気でチャリのってたら一体どうなってたことやら・・・まぁ考えても仕方がない。とりあえずラッキーだったということなのだろう。

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