プロローグ
出発
揺れる感覚
信じられない色
ドルフィンスイム
南島上陸
マッコウ遭遇
さよならパーティ
おが丸の見送り
母島へ
ハッシー大ジャンプ大会
ママヤのレモン狩り
海の中の世界
揺れるミスPAPAYA
父島1周の旅
スーパー小祝
ジョンビーチ
シュノーケリング
浸水事件
ものすごい星空
ケータ島探検
イルカ三昧
さよならパーティ再び
エピローグ
母島は、父島とは違って人口も400人程度、離島というイメージは父島よりも母島に当てはまると思う。父島は確かに東京から1000km南にある遠く離れた島だけれど、ちゃんとスーパーもあるし、薬局もあるし、服屋や本屋はないけど、オシャレなお土産屋さんや飲み屋も結構たくさんある。
だけど、母島にあるのは、漁協がやってるスーパー兼よろず屋と、数軒の商店、食堂も数軒しかない。あとは民宿やペンションがあるだけの島。
ダイビングもつい5年ほど前から解禁されたばかりなので、まだまだ未知数のダイナミックな自然の海がまわりにはある。
父島の宿トロピカルインパパヤと母島の宿ママヤは、提携してるというわけではないのだろうけど、オーナーの方同士が仲が良くて、こうした母島ツアーをやる場合は、ママヤに泊まることになっているようだった。ママヤさんでは、母島内で島レモンを栽培しており、その味は内地から取り寄せする人が後を絶たないという素晴らしい味らしい。
その島レモンを使ったジャムもオイシイという評判のようだ。
朝8時、メンバー全員でママヤさんのレモン畑に行く。
このレモン狩り、宿に泊まればできるというものでもなくて、このツアーのメインイベントとして特別に計らってもらっているもののようだ。
それに時期もちょうど今、9月下旬から10月上旬がレモンの旬で、それ以外の時期はあまり取れないもののよう。
母島の緑は、父島のそれよりももっと深くワイルドな感じがする。
普通にスズメみたいな感じで飛びまくってる小さな鳥がメグロという、特別天然記念物の鳥だったりするし、ジャングル度がとにかく高い。
レモン畑の近くでは半ば野生化したようなにわとりが走り回っている。
ニワトリたちをみて少しラオスを思い出す。
レモン畑へ向かう道
各自はさみとビニール袋をもらい、畑に入る。
レモンの木ってトゲトゲがいっぱい、なんてことを初めて知る。
ビニール袋に入るだけ全部、レモン狩りでもらえることになっている。
もちろんレモン狩り料金は別に支払うのだが、なんとなく1個いくらという感じで支払うより楽しい。
太陽に当たって黄色くなっているレモンもあるけれど、日持ちさせるなら緑のほうがいいと聞いて、黄色いのだけでなく緑のも選んで切っていく。 このレモンの半分くらいは、さよならパーティのときの島レモン入りジントニックを作るときになくなってしまうのであるが。
このイベント、毎年のようにやっているらしく、ある時なんかは結構雨が降っていたのにもかかわらず、合羽を着てみんな文句も言わずガンガン狩っていて体育会系、ワイルドだなぁーと思ったと、何度もこのツアーに参加している人が言っていた。
確かにパパヤのツアーは、いい意味でほったらかしというか自分の行動の責任は自分で取れ、というような少し突き放したところがあって、それが日本でよくあるいわゆるお仕着せでかいがいしくお世話するツアーとは違うところだと思う。
あれしましょうこれしましょう、なんて誰も言わないし、ドルフィンスイムのやり方なんて誰も手取り足取り教えてはくれない。船での過ごし方も自由。デッキで寝るもよし、キャビンに居るもよし、その代わり船酔いしたり波がきてお尻を打ってしまっても、それは自分の責任、という感じ。 もちろん最低限の安全はキチンとキャプテンである田中さんが見ているけれど、その許容範囲がすごく広くて、ある程度までは自由にやらせてくれる感じがする。
それが、パパヤのツアーの魅力なんだなぁと思う。
ママヤのレモン畑、通称ママレモン
12/24