ランチを兼ねて南島に上陸することになった。
ここは、クルーザーなどの大型船をつける場所がないので、途中からは小さい和船のマンボウに乗り換えて上陸する。サメ池と呼ばれる不思議なグリーン色をした入り江に入り、そこから丘を一つ越えて扇池と呼ばれる浜に向かう。
ものすごい日差し。遮る木がないのでちょっとでも油断すると日射病になってしまいそうである。一度タイで熱射病とやらをやらかしている私は用心してスカーフをアタマから巻いておく。
扇池に着くと、カヌーがあった。どうやらカヌーでここまでツーリングするツアーがあるらしい。
今日は結構波があるから大変だっただろうなぁなどと話しながら、お昼ごはんを食べることにした。
各自持参したおにぎりやカップラーメンを食べながらツアーで用意してくれるおみそ汁を飲む。
たったそれだけのことなのに、ものすごーーくうまい。
ランチもそこそこに終え、目の前にある扇池でシュノーケルタイム。ここはトンネルのような岩を通って外海と繋がっている。
海に入ると、うわぁいるわいるわ、魚の見本市会場みたいになっている。 イルカと会うためには、ここで素潜りの練習をしておかないといけないと思い、シュノーケルで水面に浮かぶだけじゃなく、頭を下にして潜る練習をしてみたり、魚にごはん粒をあげてみたり、あっという間に時間が過ぎ去っていった。
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南島最高所より望む扇池 |
集合時間を過ぎ、みんなで南島の一番頂上まで歩く。といっても大した距離じゃなく、ほんの5分ほどで最高地点にたどりつく。
サメ池と扇池では海の色が全く違う。生えている植物もちょっと本土では見ないようなものばかり。
見たことのないような蝶がヒラヒラと緑の中を舞っている。
けれども南島の環境のどんどん破壊されている、というのを小笠原から帰ってきてから知った。
昔は、浜にホントに石ころみたいにごろごろと天然記念物のヒロベソカタマイマイの貝殻の化石(?)があったらしい。島の植物の様子も今と違って土がハダカになっているところがもっと少なかったり、固有種がもっと多かったりしたようだ。それが、みんなちょっとだけ・・・ってことで拾って帰ったり、山羊の食害があったり、様々な原因によって破壊が進んでしまったようだ。
しかし、それではいかんと、東京都と小笠原村では、エコツーリズムをうたい、ガイドつきツアーでの入島制限や、入島期間の限定、ガイドの教育や立ち入り禁止区域の設定などの規制を行うことになった。
ちょうど、私たちが行ったときも、環境NGOかボランティアの人が、南島の調査を行っていた。
暑そうだったけどこういう仕事もええなぁとその時ちょっと思ったばななんであった。
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岩肌がハート形に見えるのでハートロックと言われている |
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