父島1周の旅
スーパー小祝
ジョンビーチ
シュノーケリング
浸水事件
ものすごい星空
ケータ島探検
イルカ三昧
さよならパーティ再び
エピローグ
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興奮醒めやらぬまま、一日ツアーが終わった。
そして、もう明日の昼に一航海の人は帰ってしまう。今回のおが丸の停泊は2日、通称ショートと呼ばれる短い滞在なのであった。来た日とまる1日、そして帰る日しかない。はっきりいって船に乗ってる時間のほうが長いのだ。今回一航海で帰る人は数名だったけれど、彼らたちは小笠原に来てはじめて、滞在する時間の短さに気づいたという感じであった。
一航海ショートでも休みは5日間必要だし5日といえば普通の国内旅行では長いほうなのだから仕方ないのかもしれないけど、ホントにもったいないなぁ・・・。
ともあれ来た次の日であろうがなんだろうが、出航前日には宿で「さよならパーティ」というのが行われる。もちろん参加は自由なのだが、少しの会費を払って、島のお寿司や料理をみんなで食べながらワイワイとやるらしいと聞いてわたしたちはもちろん参加することにした。
20人近くの人が宿のテラスに集まる。
各自飲み物を用意して、出された料理を食べたり今日のツアーの感想を言い合ったり自由な感じで過ごす。
出されたものの中で小笠原ならではというもの。
まずは島寿司。これはサワラという魚で作ったお寿司で、(他にも種類はあるがこれが多い)わさびではなくからしが入っている。結構オイシイけど種類がほぼ1種類。ちょっと飽きるといえば飽きるかなぁ・・・。
あとウミガメの煮込みと刺身。
やっぱりウミガメさんは食べるものじゃないですなぁ・・・。固いしクセがあるので胡椒をふって食べるのだけど、まぁ話の種に一度食べればまぁいいでしょうという感じだった。時々うまいのに会えるらしいのだけど・・・。ウワサによると母島のカメ漁師さんが作った煮込みはすごいオイシイらしい。
刺身は生姜醤油で食べるのだけど、まぁ悪くないかな。
小笠原は沖縄なんかと違って独自の文化というのがない、というか戦後の強制疎開で島の歴史がほぼ途絶えてしまってるので、意外と郷土料理のようなものは少ない。ついでにいうと温泉もない。
今までに陸続きになったことのない島なのだけれど火山の島じゃないのだ。 そのため独自の生態系を持っていて東洋のガラパゴスと呼ばれるゆえんでもある。
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さよならパーティの豪華な食事 |
さて、さよならパーティに参加するにあたり、私は久しぶりに「お酒でも飲むかぁー」という気分になり、ビールとチューハイの缶を用意してパーティに臨んだ。
が、しかし。
イルカと泳いだ興奮と、南国の開放的な気分で、ぱぁーーっとお酒を飲んだせいか、いきなりクラクラと酔いがまわりまくってしまった。
もともとあまりお酒が強いほうじゃないのだが、それにしても早すぎるがなと自らツッコミを入れたくなるヨワヨワっぷり。
宴もたけなわになった頃、みんなの前でそれぞれ自己紹介をするらしいのだが、その時には既にグロッキー状態。宿の玄関にある人工芝の上でゴロンと寝たあと、「ちょっと寝るわ」と友人に言い残して部屋のベッドに早々といってしまう始末。数時間後ふと目覚めて会場に行ってみれば、もう宴はきっぱり終わっていて食べ残したものたちだけが寂しく置かれていた。
どうやらすっかり宿の雰囲気から取り残されてしまったばななんなのであった。
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