タイ北部 ’97春
出発
プロローグ
ソウル経由バンコクへ

ひとりの食事
夜行列車で南へ
クラビ
クラビ行きのバス
宿を求めて船は行く
野性味あふれる
バンガロー

プラナンビーチ
ピピ島へ行くか行かざるべきか
ランタ島
未知の島ランタ島
何もしない幸せ
シュノーケリングツアー
非常事態
長い一日
帰路
トランヘ
二等列車の旅>
近づく都会
バンコク危機一髪
エピローグ
夜行列車で南へ

クラビの町に到着した。バスを降りると旅行代理店が何軒かあった。そしてツアーバスを目指して、わがゲストハウスへどうぞ!という看板を持った客引きの人々がわらわらと集まってきていた。
町にも少しは宿があるのだが、ここまできて海に近づかないのはもったいなさすぎる。アオナンビーチ、プラナンビーチといったビーチがこのあたりではもっとも栄えている。そしてそこには船でしかたどり着けないのだ。

客引きたちのわらわら攻勢を逃れるために、バスを降りたばななん含む3人は、必然的に一緒に行動することになった。特にクラビのどこへ行きたいという考えもなかったので、こうした人と一緒に行動するほうが何かと心強いし、どんなところへ行くつもりなんだろうという興味もあった。

町にある小さな港からタクシーボートに乗ってアオナンビーチに近いライレイビーチというところに行くことになった。小さな船に何人かが乗り込んでビーチへと向かう。
しばらく進むと、奇岩が目の前に現れ始めた。岩が、垂直に海からにょきにょきと生えている感じである。その岩を縫うように船は走っていく。
海の色は思ったよりも青くないけれど、港から離れるとだんだん澄んだ深い青緑色に変わり始めた。

クラビの奇岩
クラビの奇岩

ライレイビーチ到着。ビーチに桟橋のようなものはなく、いきなり素足でリュックをかつぎ上陸する。今は満潮で水がたくさんあるけれど引潮になると隣のビーチまで歩いていけるほど潮が引くらしい。上陸後オーストラリアンのデービッドはしきりに「ロンプラ」を見ながらどこの宿が安いかを検討している。ここはちょっと高級な冷房つきのバンガローなどが多く、値段も少々お高めであった。ビーチ前のバンガローになると一泊700バーツとか。日本円に換算するとそんなもんかね?って感じだけど、長期滞在するには確かにちょっと高い。

というわけで一度降りたビーチではあるが、となりのビーチにあるバンガロー形式のゲストハウスを目指すことにした。この後はタクシーボートがチャーターになるので、交渉しても結構高くついたが干潮を待つわけもいかず仕方なく3人でシェアして支払った。
ボートですぐに隣のトンサイハットへ。もちろんこんな小さなバンガローは「歩き方」にも旅行人の「海洋アジア」にも載っていない。日本人皆無なのは行く前から予想できる。

すぐにトンサイハットへ到着。ビーチの前にはカフェのようなオープンな空間があった。なんかいい感じじゃない?期待しながらビーチへ降り立ったのであった。

 

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