タイ北部 ’97春
出発
プロローグ
ソウル経由バンコクへ

ひとりの食事
夜行列車で南へ
クラビ
クラビ行きのバス
宿を求めて船は行く
野性味あふれる
バンガロー

プラナンビーチ
ピピ島へ行くか行かざるべきか
ランタ島
未知の島ランタ島
何もしない幸せ
シュノーケリングツアー
非常事態
長い一日
帰路
トランヘ
二等列車の旅>
近づく都会
バンコク危機一髪
エピローグ
ソウル経由バンコクへ

関空発大韓航空ソウル行きの機内に入ると、そこはハングルの世界であった。 日本語と英語と韓国語のアナウンスが流れる。 そしてソウルへは1時間50分の飛行、あっという間に到着である。

空から見るソウル郊外は、日本よりも高層住宅が多く、計画された街のように見えた。道路も日本の前例をみて、広く作ったと聞いたことがあるが、まだ韓国へは降り立ったことがないので、よくはわからない。

乗り換えまでに少し時間があるので、空港内を少し散策する。 大規模な免税店があった。ばななんはかなり小汚い格好ではあるが、少し見てみることにした。店員はあまり私に興味を示さない。「この人はあかん。見てるだけや」と悟ったに違いない。確かにそうなんだが。

価格であるが、かなりの安さであった。 アメリカ製の化粧品が本国と同じかそれより安い位の値段で販売されている。日本の値段で考えると半額以下がほとんどなので、買いあさってしまう日本人観光客が多いのもわかる気はする。

韓国は大不況のまっただ中であった。大きなブランドモノのブティックがばたばたとつぶれていると聞く。免税品店も、営業努力むなしく、あまり賑わってはいなかった。 ばななんはひとつだけ、乾燥防止の化粧水だけ買って、あとは荷物になるし、帰りにまた見ようと決めた。

 

屋台営業開始
屋台営業開始

バンコク行きの航空機がドンムアン空港に到着したのは、太陽が照りつける午後であった。あの、暑期と呼ばれる5月に行ったときの暑さを思い出す。今日もあんなに暑いんやろか・・・。

空港から外に出るドアを開ける。身構えてカラダが固くなっている。なま暖かい風がカラダにまとわりつくのを感じる。 「おっ案外いけるやん。」 想像していたよりは意外と順応できそうな気温で、一安心である。

鉄道駅にも迷わずたどり着き、5バーツのレトロな雰囲気の3等車に乗り込んだ。 混んだ車内からデッキへ出てなま暖かい風を浴びながら、流れていく風景を眺める。 熱帯の木々やタイ語の看板、出来たばかりの高速道路、夕方になって営業を始めた屋台に集まる人々。

ガタゴトと揺れるデッキで、またバンコクへやってきたのだ、そしてひとりでここまでやって来たのだなぁとしみじみ思っていたばななんなのであった。

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