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2006年07月28日

営業再開1ヶ月(長文注意)

更新がずっととまってしまっているブログ。書きたいなと思っていたことはたくさんあるのだけれど、どうしても書く気になれず、そのまま放置していた。どうして書く気にならなかったのか?それはおそらく「迷い」のせい。

ちょうど今で帰国してから1ヶ月と少し。本格的に営業を始め、リピーターの方や「はじめまして」の方にもたくさん来ていただいた。スタートとしては素晴らしいものだったけれど、1ヶ月みっちり仕事をしてみて、現在の仕事のあり方が本当に自分にあっているのかどうか、だんだん不安になってきたのだ。
こういうことをお客さまも見ているブログで書くことが最善かというとそうではないのかもしれない。けれど、ウソやみせかけだけで取り繕った姿をお見せしたいとも思わない。なので今思っていることを少し書いてみることにする。

セラピストとしてお客さまにトリートメントするとき、自分としてはできる限りの力を惜しみなく発揮したいと思っている。今まで勉強してきた技術をもっと日本に広めたいという大きな志もあるし、やっぱり施術が終わったときに、お客さまがにっこりと心の底からの笑顔を見せてくださると、「よおし明日もがんばるぞ」っていう気分になる。
それは間違いないことで、これからもずっと変わらない。

ところで人間の身体というものは、肉体的なからだだけではなく、その外側に精神的、霊的なからだというものがあるのだそうだ。オステオパシーで著名なフルフォード博士の本「いのちの輝き」には「霊性を高める」という章があって、人間の目には見えないエネルギーをいかに高めることが重要かということが書かれてある。
短い言葉では私にはなかなか説明できないけれど、心霊的オカルト的な要素ではまったくなくて、この3つのどれを軽視しても、自分のからだと心になんらかの支障をきたす、ということがたくさんの確かな例とともに書かれてあって、何度読み返してもとてもよい本。

いのちの輝き―フルフォード博士が語る自然治癒力いのちの輝き―フルフォード博士が語る自然治癒力
ロバート・C. フルフォード ジーン ストーン Robert C. Fulford

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私は今ボディセラピストと名乗っていて、(この肩書きもいろいろ考えてつけたのだけど)、自分はからだをいろんな手技、手法を使ってよりよくバランスを整えていくことが施術の主なことだと思っていたけれど、(もちろんそれはそうなのだけれど)だけど実はそれだけではもちろんなくて、やはり目には見えないエネルギー---「気」と呼んでもいいのかもしれないけれど ---を使ってポラリティワークやヒーリングワークを同時に行っているのだ。

施術が始まると、私の手は非常に熱くなる。敏感な人は私がグラウンディング(集中して自分の足と大地をつなぐ作業)をして、手を首の後ろと仙骨にかざしただけで、その熱さを感じる人もいるほどだ。(そして私もそういう人のエネルギーは背中に触れなくても感じることができる)

alohabananan.jpg
ばななん海に溶ける

この「目に見えないもの」エネルギーを感じ取ることは、基本的には誰にでもできることで、私自身もセラピストになるまではそんなことは大きく意識したことがなかった。ある程度は運動能力と同じで鍛えればその能力が磨かれていくものなのだろう。

私がマッサージを本格的に習い始めて約2年、学校ではかなり現代医学に基づいた筋解剖学も病理もやったし、テクニックも理学療法士が学ぶようなPNFやトリガーポイント療法など、臨床や理論に基づいたものが多かったのだけれど、それと同時にやはりからだの問題を扱えば扱うほど、目には見えない「こころ」だとか「エネルギー」がいかに重要で、それが身体的症状とリンクしているかということが、無視したくてもできないほどに大きくあることに気づいたのだった。

モアナブルーのホームページでは、基本的に「目に見えるテクニック」の部分をクローズアップして書いているし、自分自身もいわゆる「ヒーリング・癒し」的なことを自分がやっている確かな自信と根拠を持つところまでにはなっていなかったように思う。

けれど、この1ヶ月お客さまと関わってきた中で、やはりそういう目に見えないヒーリングの要素って自分が思っているよりもすごくあるように感じたし、お客さまの感想も「腕が上がるようになった」とか「とにかく首がスッキリして楽になった」というだけではなくて、顔つきが変わったり、気持ちが変わったり、「遠いところに行って戻ってきたような感覚」だったりと、からだと同じくらい心に変化がある人が多かった。

けれど、今はまだ自分自身がそのヒーリングの力をうまくコントロールできていないのかもしれない、と最近思うようになった。「そんなにやって疲れないですか?」とよくお客さまに聞かれていたのだけれど、基本的に強い圧でも体重をつかっているので体力的には1日2,3人くらいは特に問題なく行うことができるので「疲れはないです」って言い切っていた。でも、もしかしたらそうではなくてヒーリング/エナジーワーク的パワーに関しては、実はまだまだコントロールが下手クソでお客さまは敏感にそれを感じ取っていたからこそ、そういう質問をしていたのかもしれない。

自分ではきちんとコントロールしているつもりだったし、悪いものをブロックしよいものを流す対処方法もある程度は学んできているのだけど、まだまだ修行が足りないのかもしれない。やはり数をこなすということは、たくさんの違うエネルギーを一気に受けるということでもあって、どうやらたった1ヶ月だけなのに、じわじわと自分のエネルギーが磨耗しはじめてきたような気がしてきたのだった。

そうやって、夢と希望に燃えてセラピストになった人が、身体を壊して2,3年でやめてしまうという人が非常に多いと聞く。私はそうはならないもんね!と思っていたし、施術時の姿勢だとかそういうことには気をつけていたけれど、そうではなくてもっと根源的な問題、自分のエネルギー的に「1ヶ月どれくらいのお客さまに間違いなく最高のものを提供できるか、ベストを出せるのか」ということを考えなくちゃいけないのかなって思ったのだった。

つまりピッチャーは中5日でいくのか、中4日なのか1週間かかるのか、人によって違うように、またセットアッパーなら毎日登板しても大丈夫とか、やはりそれぞれ自分にあったスタイルを決めなくちゃいけないということだ。それを無視して、「儲かるから」とか「お金を稼ぐため仕方なく」お客さまの数をガンガンこなすと、自分のからだも壊れてしまうし、せっかく来てくださったお客さまのためにもならない。

そういう意味ではセラピストはアスリートとまったく同じ種類の職業だと思うし、同じくらい自分のからだと心のメンテナンスをしなくちゃいけないということなのだと思う。

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と、うだうだ書いてきましたが、じゃあ今後どうするの?っていうことはまだ決められていません。自分自身をもっといろんな意味で鍛えなくちゃいけないなと思うし、理想と現実のハザマで揺れる部分もあるけれど、こうやって今少し立ち止まって考えるということが今の私にとって重要なことだと思うし、おそらくこれから先、さらにステップアップするために必要な修行なのだと思う。

たまたまあまり今週予約が入っておらず1週間ほどゆっくり休ませていただいたので、とりあえずそろそろ充電OKな感じです。こうしてブログも書いてるし!8月も後半の1週間ほどサロンはお休みしますので、それ以外の日はベストを尽くしてがんばります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 bananan : 2006年07月28日 16:39

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コメント

初めての弱気コメントですか?
意志あるものには道が必ず開かれます。
応援してます。

そういえば、アフパパ会が8/6(日)に開かれます。
連絡いっているかな?
たまには顔をだしてみるのもいいかもね。
私は次の週に小笠原帰島しますので欠席しましたが。
年に数回やってますのでまた会いましょう。

投稿者 笛吹童子 : 2006年07月28日 22:13

お客様に心から喜んでもらって、施術が終わったときに身体が最善の状態になるようになって欲しいという思いが強ければ強いほど、手技だけじゃなくて精神的なこととか、食べ物のことなどまで勉強したくなりますよね。 施術を「こなす」ようになったらおしまいです。そういう気持ちになっちゃう前に、そしてなにより身体を壊してしまう前に、もっといい営業方法を見つけられるといいですね。せっかく頑張って2年も勉強したんだから! お客さんとしても、施術者が身体も心もゆとりがある人に施術してもらったほうが気持ちいいハズ! きっとばななんさんならこの壁を乗り越えられますよ。頑張ってくださーい!(^-^) 

投稿者 サヨ : 2006年07月29日 11:48

>笛吹童子さま

いや〜弱気ってわけじゃあないんですけどね。
まあふと立ち止まって考えることは必要なんだと思います。誰にでも限界というものはあるわけで、その限界を知るということはきっとすごく大事なことなのだと思うし。

アフパパ、、、最近誰からも連絡来ません。
きっとハワイ島に根付いて帰ってきてないと思われているんじゃないかしら。。(笑)
なかなか小笠原にも行けないけど、来年あたりには
必ず行きたい!!!

応援ありがとう。無理せず着実にガンバリます。

>サヨさま
久しぶり!同業者としてのコメントありがとうね。
どうあるのが自分にとって、お客さまにとっても心地がよくて無理のない営業なのか、今じっくり考えているところです。だいぶ道筋は見えてきつつあるんだけど、意外と石橋は叩くほうなんです。そうは見えないかもしれないけれど(爆)
今度よかったらかわいーりんりんちゃん連れて遊びにきてね。お待ちしてまーす。

投稿者 ばななん : 2006年07月31日 22:49

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