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2006年04月08日

思いつき一人旅(real journey編)

で、思いついていったいどこで何をしていたのか?っていう話。備忘録も兼ねて書いてみたいと思う。
朝6時過ぎに起床。こういうイベントになるときだけ妙に早起きしてしまう私。4時間も寝てないと思うんだけど、大して眠さも感じないまま車に乗り込む。8時半頃、初!自分の車で高速に乗る。逗葉新道から横横、横浜新道、第三京浜経由で環八へ。環八あたりは世田谷に住んでたときにときどき通ったので、懐かしいなあと思いつつそのまま、関越練馬ICまで走る。思ったほど混んでなかった。ここまででだいたい1時間強。わりといいペース。

関越から上信越道に乗り、ひたすら長野ICまで走らせる。途中でご飯休憩など入れつつ、1時半頃に長野ICにたどり着いた。そこからまた白馬方面まで1時間くらいあるようだった。目標は2時到着だったんだけど、それはまず無理そう。でもとりあえず白馬までは行こうと思って車を走らせる。基本的にスキーによくいってた時代は、長野オリンピック前なので、道も全然よくなかった。でも今は通称オリンピック道路といわれる道が整備されていて、かなり快適に走ることができる。

3時前、白馬、八方尾根スキー場に到着。さすがにもう道路に雪はない。でも思ったよりも全然ゲレンデに雪は残っている。ないときなんて3月下旬でもう地面が出てるなんてこともあるのに、今もまだかなりある。それにひきかえお客さんのまあ少ないこと少ないこと。まあ、4月だし、平日だし、当然なんだろうけど、日帰り用の駐車場にも数えられるくらいの車しか止まってない。きっとバーンも貸し切りみたいな感じなんだろう。

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当時バイトしていた宿あたりへも行ってみる。道が狭い。こんなに狭かったっけ??懐かしい記憶と、全く新しい場所に来てしまったようなそんな錯覚に陥るほど、知らない場所のような、不思議な気分になった。当時はまだジャンプ台もなかったしね。
レンタルスキーなどあるのかちょっと探してみたんだけど、当然どこも開いてない。だんだんめんどくさくなってきて、スキーするのはあきらめた。
ここまでぶっとばして走ってきたので、ちょっと疲れてきた。このまま家に日帰りするのもあまりにバカっぽい。まだこの時点までは宿泊するかどうか迷っていたんだけど、この段階で明日朝また来てスキーしようかなという考えに変わった。

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ということで、次はやっぱり温泉でしょう。
地図を見て、大町温泉郷に行くことにした。八方の湯とかもあるんだけど、なんとなくもう少し風情があるところがあるといいなあと思って。薬師の湯という日帰り施設があったのでそこに入った。なかなかいい温泉だったな。露天風呂からは白馬岳をはじめとしたアルプスの山々が神々しく光っていた。そう、その日はすごく天気がよくて、下からくっきり山の頂上まで見えていたのだった。
なんかもうそれを見ただけで感動。。。特に長野方面からいくつか峠みたいなのを超えて、松本盆地に入ったとたん、視界に飛び込んで来る白い山々。本当に美しい。

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八方のスキー場近くに女性ひとりでも泊めてくれる宿があったので(これがあんまりないんだよね〜訳アリ風だと今も思われちゃうみたいなんだよね、時代遅れ過ぎる)そこに電話してみたら、なんと留守電。今オフシーズンで定休日を設けているみたい。
仕方がないので、どこかいったん街に戻って一泊することにした。松本か長野か、どちらかになるんだけど、なんとなーくまた長野市に戻ってみることにした。ハワイに今住んでいる友人が長野出身で、やっぱ長野に来たら善光寺にも行かなくちゃな〜なんて思ったりしたという理由だけなんだけど。

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そういう風に自分の意思で何かを決めて行動する、ということが私にとって非常に重要なことなのだなあと改めて思う。そうすることがとてもうれしいし、楽しいことでもある。自分のことは自分で決める。簡単そうなんだけど、実は本当は難しいことだったりする。いつもなにかに振り回されたり、自分の意思だと思っていたものが、じつは誰かの刷り込みだったりだとか。

最近はコンビニの端末で宿の予約ができたりする。途中のローソンのロッピーちゃんでJTB当日宿泊予約をする。当日だと安くなっていて、よくわからないけどそれなりによさそうなホテルを1泊税サービス料込みで6885円でゲットした。長野市内に到着し、迷いながらも宿にチェックイン。思ってたよりもすごく大きくてちゃんとしたシティホテルだった。空いてたけどね。。(笑)

たまたま荷物を運んでくれた人と話していて、「スキーだったら今の時期ならやっぱり白馬方面か志賀ですよね」なんて話になり、「そうか、明日は志賀高原に行こう」と思いつく。宿泊費を安く上げようと思えば、一番いいのが健康ランドの仮眠室とか、あとはやったことないけど今ならインターネットカフェが24時間営業だったりするのでそういうところで時間をつぶす手もある。でも今回はなんとなく夜ゆっくり一人で過ごしたかったのでちゃんとホテルをとった。

その分ホテル代がかかってしまったので、ご飯はコンビニ飯で節約(笑)。
デザートも買って来て、部屋でゆっくり食べながら、買ったばかりのよしもとばななの新刊を読む。あいかわらずのばななワ−ルド。でも読むたびに新しい発見があっておもしろいから私は好き。今回はタイトルが「イルカ」だったのでとても興味を持って読んだ。
話の筋だとかそういうものは特におもしろいというものではないのだけれど、(ちょっとかわった境遇のふたりが結婚しないけど妊娠して子供を産むっていうそれだけのストーリーだともいえる)その中で著者が言いたいことっていうのがいくつかあって、そのひとつひとつの考えられた描写にときどきぐっとくる。

次の日、あまり早起きしないでのんびり朝を過ごし、ホテルをチェックアウト。もうこの段階でスキーをするのはちょっとあきらめかけていた。なのでやっぱり善光寺でしょ、ってことで、「牛に引かれて善光寺参り」をすることに。

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昔、小学生か中学生くらいの頃、ここの本堂の真っ暗な地下に入ってものすごく怖かった記憶があった。もう本当に何も見えなくて、目をつぶっていても開けても同じ暗闇というのがものすごく子供心に恐怖心があった。でも今回再び同じ条件で歩いてみて、もうそんなに怖いという感覚はなくなっていた。確かに目を開けていても閉じていても同じ暗闇なんだけど、なんとなくお堂の中だからか、何かに守られているような安心感みたいなものを感じたのか、単に2回目でだいたいどういうものかわかってるからだけなのかそのあたりはよくわからないけれど。長野市というのは善光寺の寺内町だったので、今でも街の作りがそういう名残が強くある。思っていたよりもその趣きが残っていてよかった。なかなかハワイから戻ってこれない友達のためにも、代わりに行けて?よかったなあなんて思った。

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そして、志賀方面へGO!入り口近くで「丸池方面凍結、チェーン必要」って道路掲示板に書いてある。うーんどうする?でもまあ、今ここは8度くらいあるから大丈夫だろう、いけるとこまでいってみよう〜と思って思い切って上り始めた。丸池あたりでは(まだ標高が低い)楽勝だった。いや、もう少し進んだ先も今は道路の凍結はない。でも、いくつかトンネルがあるのを忘れていた。トンネルの中、出入り口、凍ってるやんけ!

トンネルを3つ超えた先は、もう本当にまだ雪山だった。駐車場も普通に雪の上にみんな停めてて、当然スタッドレスタイヤと思われる。どノーマルで走って来る人なんていない。ここでも見えるゲレンデで滑っている人は数名って感じ。昔来たことあるリフト前のレストハウスでお茶を飲む。ああ、この冷たくて透明な空気、雪の感触、リフトが出るピーンっていう音。懐かしいなあ。。

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結局、その日もスキーはしなかった。うれしがってスキーなんてしてたら、帰りの下り道、解けた雪がまた凍ってスリップ、なんてことになりかねない。だけど、それでも行けてよかった。来年はちゃんと準備して、道具もまた揃えて来たいなあと思った。好きなものは誰にも遠慮しなくてよくて、好きなら普通にやればいいんだよね。

帰りは高速代金節約のため、山梨方面までずっとR141を走り、八ヶ岳経由で中央道に乗り、八王子から横横経由で帰ってきました。走った距離1000km近かった。保険の契約1年で走行距離11000km以下にしてるんだけど、なんかちょっと不安になってきたなあ。。(笑)

というわけで、本当に車を走らせただけの旅だったけど、とてもいろんな意味で実りの多い旅だったように思う。純粋な一人旅って久しぶりだったしね。これから先は、お客さまのことを考えるとあんまり唐突にどこかへ行くとかできないだろうから、今行っておいてよかったなあ。

※なんとなくダラダラ長々した文章におつきあいいただきましてありがとうございました〜

投稿者 bananan : 2006年04月08日 03:27

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コメント

こんにちはー。
白馬&志賀ですか!この時期は道路も雪がなくていいですよねー。
私も先週末は志賀行ってました。
この時期なのに大雪が降って新雪滑走してしまいました。

白馬エリアはGWにすべりに行く予定です。白馬(または北海道)に住んでスキー三昧生活が究極の夢なのです。夢を実現している友人もちらほら。

ばななんさんに、スキーでゴリゴリになった筋肉をほぐしてもらいたいなぁ。

投稿者 ぶり : 2006年04月11日 21:40

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