ボディセラピストの毎日。

その家は、私が海岸へ散歩しにいくときにその庭の広さと解放感あふれる感じ、古い日本家屋のよいところがふんだんに残されていて、「どんな人が住んでいるんだろう？」と思っていたお家だった。でも、その庭の奥のほうに筍が掘れるほどの竹やぶがあるとはしらなかった！

到着したときにはすっかりもうタケノコは掘られたあとだったけれど、案内されてずんずんと進んでいくと、確かにそこは竹やぶだった。竹と竹のあいだからうちの家も見えるほど近い。こんな近くにこんなところがあるなんて！
もう廃屋になってしまっている家が２軒とつぶれてしまった蔵の合間に竹が生えている。このあたりは竹林が多く、手入れも大変らしい。竹って本当に成長が早くて、１年前には筍だったという木も高さ10mくらいはありそうな木に成長していた。
ここのお宅では、タケノコを掘ってもらう労働力のかわりにビールとタケノコBBQをこの時期は毎週末催しているのだそうだ。（私は結局食べただけ。ごめんなさい〜）雨後のタケノコっていう言葉があるけれど、朝土の上に少し芽をだしたタケノコを掘り尽くしたと思っても、昼過ぎにまた行くと別のタケノコが顔を出しているというほど、ポコポコと出て来るものらしい。それを放っておくと竹林は密集しまくって大変なことになるらしい。

タケノコを皮を剥かずにそのまま網の上へ。皮の中で蒸されるような形で取りたてのタケノコをBBQする。取ったその場でしないと、すぐにえぐ味が出てしまうらしいから、この食べ方は本当に贅沢。味は、そりゃあもう言うことありません。タケノコってこんな味だったっけ？という位、甘くてみずみずしくて、歯ごたえもあって、最高でした。

そこでまたご近所に住む非常にユニークな経歴のステキな方と出会い、いろんなお話を聞かせていただく。秋谷はほんとうに人がおもしろい。また、ご近所さんではないけれど、私の友人の友人がそこに居合わせたりして、人のつながりってどこでどうなってるかわからないのだなあと改めて思うし、繋がっていくことがとてもうれしい。